Studie BMW M6 2017 AUTOBACS SUPER GT Round7 Chang SUPER GT RACE
決勝日はタイらしい日差しの下、公式行事がスタート。ブリーラム上空には多くの積乱雲もわき上がったが、天候が崩れることはなく、決勝前の走行セッション開始時刻を迎えた。
決勝
決勝に先立って行われた、サーキットサファリ中にマシントラブルが発生。チームはサーキットサファリとウォームアップの両セッションで走行をキャンセルし、マシンを修復。無事に修理を終えたStudie BMW M6をスターティンググリッドへ並べた。
グリッドウォーク中に降り出した雨で、コースコンディションはスタート前にウエットに変化。グリッド上でウエットタイヤに履き替えるマシンが増えるなか、チームはドライタイヤを選択し、荒選手を送り出した。
フォーメーションラップはイエローフラッグでスタート。通常より1周多く隊列を率いたセーフティーカーがピットロードへ向かい、レースはスタートした。
スタート直後、ドライタイヤのStudie BMW M6はポジションを大きくダウン。序盤、荒選手はウエットコンディション下で我慢のレース展開を強いられた。
コースはその後、徐々にドライアップ。10周目を越えた頃からウエットタイヤとドライタイヤのラップタイム差は小さくなりはじめ、Studie BMW M6は徐々にポジションアップ。チームは19周目にPIT INをコールし、荒選手は序盤23番手まで下げたポジションを15番手まで戻したところで、ヨルグ選手にマシンを託した。
ヨルグ選手は21番手のポジションでコースに復帰。その後、35周目に17番手、39周目に15番手と着実にポジションを上げ続け、49周目には12番手まで順位を上げた。
レースは残り7周。上位陣に引けを取らないペースをキープしたヨルグ選手は、スタート時の11番手までポジションアップ。ファイナルラップでポジションをさらに1つ上げ、10位完走で第7戦を終えた。
コメント
鈴木康昭 チーム代表兼監督
「予選ポジションが11番手だったことから、スタートタイヤ選択でギャンブルを行い、結果的に序盤に大きく順位を落としましたが、自分達のポジションを考えると、間違った選択ではなかったと思います。スタート位置から1つ順位を上げてポイントも獲得できたので悪いレースではなかったと思います」
「早いもので、今シーズンももてぎ戦を残すだけとなりました。今回は、そこに繋がる収穫も沢山ありましたので、最終戦も後悔の無いように頑張りたいと思います」
ヨルグ・ミューラー選手
「マシンが非常に良かったので、本気で表彰台に挑みました。スタートポジションが良くなかったことから、スリックタイヤでギャンブルに挑戦しましたが、それが裏目に出て、セイジがウエット路面に苦しみ、ポジションを下げてしまいました」
「決勝結果の順位よりずっと上に行けるくらいクルマは良かったので、とても残念な結果だったと思います。クルマが非常に良かったことと、レース前のトラブルをメカニックが良い仕事でリカバリーしてくれたことを考えると、なおさら勿体ないレースでした。とは言え、少なくともポイントが取れたことは良かったと思っています」
荒聖治選手
「今回は本当に難しいコンディション下でのレースでした。スリックタイヤがもう少し早く温まってくれれば、面白いレース展開だったと思いますが、思った以上にコースが濡れていて、序盤は苦戦しました」
「とは言え、ヨルグは後半を良いペースで走り、結果は10位。M6 GT3とこのサーキットのマッチングの良さは確認できましたし、苦しいながらもポイントを獲得できたことを嬉しく思います。次は最終戦。気を引き締めて戦って行きたいと思います」