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死にたいくらいなのに「病院に行っていいのか分からない」に励まし相次ぐ 「迷わず心療内科に。そして休もう」

2017年10月10日 07:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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死にたくなるような辛いとき、医者に助けを求めることは決して間違いではない。

はてな匿名ダイアリーに10月3日、「病院に行っていいのか分からない」という投稿があった。投稿者は、暴言の多い上司が話をしていると、職場で吐き気がして泣きそうになるという。自分に言われているわけではないが、「聞いているだけで辛い」「強迫観念も強くなってきて、何してても何回も確認しないと不安になる」と苦しみを訴える。(文:okei)

死にたくて仕方なくなり、去年一度だけ心療内科を受診したが、かえって落ち込んでしまったようだ。

「うつ病じゃないって言われたんだよね。死にたいくらいじゃ鬱じゃないのか…と思って病院行くのやめたんだよ」

また「鬱でもなんでもない」と言われることが怖い

うつ病でなくても辛い症状があるのなら病院は行った方がいいはずだが、また「鬱でもなんでもない」と言われることを怖れ、病院に行けないと苦しんでいる。相談できる相手もおらず、「病院に行くレベルってどういうものなのか誰か教えてください」と訊ねていた。文面から、追い詰められて泣きそうな様子が伝わってくる。

はてなブックマークには、投稿者への励ましや応援の声が次々に寄せられた。

「個人的には、病院よりも、別の会社に行くのがおすすめ。 辞めてもいいんだよ?(転職2回した者より)」
「あなたが病気なのではない、職場が病気なのです。感染される前に避難するか、病根を根治するか、なんかしないと」

など、転職や上司の上に相談するなど、環境を変えなさいと奨める声が多い。

また、病院を変えた方がいいというアドバイスも大変な数だ。

「迷わず別の心療内科に行こう。そして休もう。そのままだと死ぬぞ」

とにかく診断してもらって、悪化を防ぐのが大事だと説く人が多く、筆者も同感だ。すっかり悪くなってから行くより、予防のためと思えばいい。

精神疾患で病院に通う人は300万人以上「自分のことかと思いました」と共感続々

他方、自分と同じだと共感する人、似たような状況で苦しむ人たちも非常に多い。

「自分のことかと思いました。(中略)何回も確認しないと不安になるのも、超わかります」
「私も同じ状況で、先週の木曜日に意を決して精神科に行きました。結果は即診断書を出され、休職という形になりました」

など、危うい経験談が続々と書き込まれている。

厚生労働省のデータによると、精神疾患で医療機関にかかる人の数は2011年で300万人を超えている。なかでも一番多いのは「うつ病など」で、およそ96万人にも及ぶが、次いで多いのが「統合失調症など」(約71万人)、「不安障害など」(約57万人)だ。これだけ精神的に辛い人たちが多い中、うつ病じゃないなら「医者にかかるほどではない」と決めつけることは危険だ。

ただ、経験者の多くが「そもそもの原因から離れること」の大切さも力説している。いくらいい医者にかかろうと、やはり転職は視野に入れるべきだろう。

投稿者は、多くの人に励まされ感激した様子だ。「病院に行っても良いと分かったので、前とは違う心療内科に行ってみたいと思います。そして転職することも考えたいと思います。本当にありがとうございます」と感謝を伝えていた。