セバスチャン・ベッテルは、F1日本GP決勝前に行われた国歌斉唱に参加しなかったとして今季2度目の戒告処分を受けている。
日本GPでのフェラーリは、グリッド上で突然のエンジントラブルに見舞われてパニックに陥った。このときベッテルは、伝統的なセレモニーである国歌斉唱に参加するよりもチームに留まることを選んだのだ。この決断についてはスチュワードが審議を行い、最終的にスポーティングルールの明らかな違反にあたると結論付けられた。
ベッテルは今季序盤のモナコGPでも予選中に白線を横切ったとして戒告処分を受けており、今回の違反で戒告は2度目となる。
F1スポーティングレギュレーションの18.2条には、以下のように記載されている。
「同一の選手権シーズンの中で戒告処分を3回受けたドライバーは、3回目の処分決定により、その競技会にて10グリッド降格の罰則を受ける。その3回目の戒告が、決勝レース中の事件に続いて科された場合は、10グリッド降格の罰則は当該ドライバーの次の競技会に適用される」
「10グリッド降格の罰則は、戒告処分のうち少なくとも2回が、運転に関する違反であった場合にのみ科される」
このためベッテルは、残り4レースで3度目の戒告を受けるような事態を何としても避ける必要がある。