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Kis-My-Ft2、これからの活動に求められるスキルとは? キスブサリニューアル後の放送から考える

2017年10月09日 07:03  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)が『キスマイ超BUSAIKU!?』へとリニューアル。放送時間帯が深夜になり、テーマはさらにオトナで刺激的なものになった。10月5日深夜に放送された第1回を振り返り、新しくなった“キスブサ”の見どころを紐解く。


(関連:Kis-My-Ft2は“オンリーワン”のアイドルに 『キスマイBUSAIKU!?』で楽しむメンバー個性


 もともと「ジャニーズなのにブサイク」という汚名を返上することを目指して、スタートした“キスブサ”。番組がスタートして約5年。徐々に自分たちのキャラクターも浸透し、アイドルとしての実績も積み上げてきた。時代によって求められるアイドル像は変化していく。その中でも、キスマイは果敢な“攻め”の姿勢が受け入れられてきたグループだ。もちろん、彼らを応援してきた視聴者もメンバーと一緒に年齢を重ねてきた。彼らの魅せる夢のような時間以外にも、現実を生きていく強さを兼ね備えてきたのだ。そんな大人の女性たちをどう癒さしていくか。それがキスマイが挑むべき課題なのかもしれない。


 今回からメンバーが挑戦するテーマは、視聴者からのリクエストになったという。初回から「マッサージ中の足キス」そして「終電を逃した女性の誘い方」と刺激が強めだ。ちなみに、リニューアルして大きく変わったのは、挑戦するメンバーがゲストが選出した5名になったこと。1つのテーマがテンポよく進む点、そして自分が挑戦していなからこそメンバーが視聴者目線でツッコミを入れていく姿が見られる点など良い変化も感じられるが、やはり全員に挑戦してほしいというのが、ファンのホンネではないだろうか。


 「マッサージ中の足キス」は、北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太、千賀健永、横尾渉が、「終電を逃した女性の誘い方」は、藤ヶ谷、玉森、千賀、二階堂高嗣、宮田俊哉が、それぞれ挑戦。足キスは玉森が、終電後のエスコートは藤ヶ谷が見事1位に輝いた。ふたりのファインプレーを見ていると、刺激的=直接的なエロではないのが女心であることがよく分かる。マッサージをそこそこにベッドインしてしまった千賀や、タクシー代の1万円と部屋の鍵を女性に選ばせた二階堂には、“キスブサ”恒例の痛烈なツッコミが殺到。


 それでも「(1位の玉森との)違いがわからない」と困惑する千賀や、「超(スーパー)になって男を出しすぎた」と悪びれない二階堂に、ゲストの大久保佳代子が「マッサージやっとけばいいみたいなのが見えちゃうよね」、「今まで見た中で一番最低。芸能界でこうなっちゃったんであれば、ちょっと休養しよ(笑)」と、アドバイスする姿は実に冷静で、内容も的を射ていた。上位のメンバーに興奮しながらも、下位メンバーに愛のムチを入れていく……やはり、“キスブサ”はKis-My-Ft2にとって女心を学ぶ養成所であることは、リニューアル後も変わらないようだ。


 オトナなシチュエーションになるほど、いかに紳士的な振る舞いと、下心を見せない無邪気な少年の顔を使い分けができるかが試されていく。それは、30代のオトナアイドルが抱える課題と非常に近い。成人男性としての落ち着いた佇まいと、アイドルとしての期待に応えていく姿。その両立がこれからのキスマイに求められるスキルなのだろう。試行錯誤しながら成長していくアイドル、Kis-My-Ft2。新しい“キスブサ”で、よりオトナな魅力を放つグループへと成長していく姿を、じっくりと見届けようではないか。(佐藤結衣)