ARTA BMW M6 GT3
第7戦 チャーン・インターナショナルサーキット(タイ) GT300予選レポート
難しい状況だったが、二人でマシンを上手くまとめて予選3位
55号車、ARTA BMW M6 GT3の現在のランキングは5番手でトップとの差は14ポイント。ライバル達は非常に手強いが、残り2戦で最高のパフォーマンスを出して逆転チャンピオンを狙いたい。
我々の車はこのコースとの相性は良さそうで、走り出しからバランスが良く予選でのポジションが期待された。
Q1はショーン・ウォーキンショー選手がアタックを行った。午前のセッションの予選シミュレーションでは思うようにタイムを出す事が出来なかったが、本番に強いショーンは難しいコンディションの中、難なくQ1を突破し、高木真一選手にQ2のバトンを渡した。
高木は序盤、あっさりとトップタイムをマークしたように見えたが、エンジンの回転が上がらないトラブルが発生していた。そのままアタックを続けたが、タイムは他車に塗り替えられ3番手で予選を終えた。エンジン不調の原因は分かっていないが、明日までに改善し、優勝争いに加わりたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「ショーンは午前中タイムが思うように出てなかったけど、Q1でしっかりとタイムを出してきてくれたし、真一はエンジンが吹け上がらないのに、良くあのタイムを出してきてくれた。エンジンの不調はこれから調べないといけないけど、改善されれば明日は面白いレースをお見せ出来るだろうし、そう出来るように頑張ります」
安藤博之エンジニアのコメント
「走り出しはウェットコンディションだったので、セットの確認を行いました。ドライになってからはタイヤの比較を行い、予選シミュレーションを行いました。車のバランスは持ち込みセットが良かったので、ちょっとしたアジャストでタイムが上がっていきました。我々の車は非常にパフォーマンスが高いと思っています。予選はQ1、Q2ともウェットコンディションでしたが、データをもとにアジャストしてアタックしてもらったら、まずまずのポジションで戻ってきてくれました。明日は優勝を目標に戦略を立てていきたいです」
高木真一選手のコメント
「ショーンはこのサーキットも初めてで、Q1はコンディションが不安定で難しかったにもかかわらず、キッチリとタイムを出してきてくれました。この車もタイで2回目の走行で、そこそこ良いセットも見つかっていますが、Q1のコンディションは本当に難しかったのでショーンは良い仕事をしてくれました。Q1のショーンのコメントやデータをもとにQ2を走る事が出来て、トップとの差も少ないのでチームに感謝したいです。明日はドライでもウェットでも3位以上は狙いたいなと思っています」
ショーン・ウォーキンショー選手のコメント
「予選はまずまずの出来だったと思います。コンディションはドライだったり、ウェットだったりしてトリッキーでしたが、何とかタイヤマネージメントが出来ました。Q2に進出する事が出来て嬉しかったです。高木さんは早めにタイムを出して最終的に3位になりましたが、チャンピオンシップを争うには悪くないポジションだと思います」