10月13~15日に開催するMotoGP日本GP。ツインリンクもてぎで争われる最高峰の二輪ロードレースで注目のライダー6名を紹介する
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■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム(ランキング1位)
マルク・マルケスは1993年2月17日生まれのスペイン人。幼少時代はエンデューロで活躍し、9歳になった2002年にロードレースに転向。元GP125チャンピオンのエミリオ・アルツァモラの目に留まり、カタルニア選手権、スペイン選手権で腕を磨いた。
マルケスは2008年に世界戦デビュー。3年目の2010年にはGP125チャンピオンを獲得した。翌2011年にはMoto2にステップアップし初年度からタイトル争いを展開したが、シーズン終盤に喫した転倒が原因で目にダメージを負い2戦を欠場。ランキング2位に終わる。翌2012年には視力が回復し、Moto2タイトルを獲得した。
マルケスのMotoGPクラス昇格とホンダファクトリー入りが発表されたのは、Moto2チャンピオンを獲得した2012年シーズン中だった。これは、『ルーキーのファクトリーチーム入りは不可』という当時のレギュレーションを撤廃させてのホンダワークス入りであった。
世界最高峰クラスデビューとなった2013年、マルケスは記録更新の嵐を生み出した。史上最年少最高峰クラスポールポジション獲得、史上最年少ファステストラップなどなどを打ち立て、史上最年少最高峰クラス10連勝をマークして、史上最年少最高峰クラスチャンピオンに輝いた。
さらに翌2014年には史上最多のシーズン13勝を挙げ、スペイン人ライダー史上初となる2連覇を達成。さらにこの年には弟のアレックス・マルケスがMoto3タイトルを獲得し、史上初の兄弟チャンピオンを達成。2014年シーズンも、2013年に負けず劣らず、数々の記録を打ち立てた。
2015年はランキング3位に終わり3連覇はならなかったものの、2016年は3度目の世界最高峰クラスタイトルを日本GPで獲得した。
2017年シーズンは、転倒とマシントラブルで3度ノーポイントに終わっているが、第14戦アラゴンGPで今季5勝目をマークして、ランキング2位のアンドレア・ドビジオーゾには16ポイントに差を広げた。
マルケスは、ホンダの母国で勝利し4度目のタイトル獲得に王手をかけることができるか。ホンダとドゥカティの争いが日本GPでさらに過熱することは間違いないだろう。