日本GPの予選を終えた鈴鹿サーキットに、ルノーとトロロッソからニュースが飛び込んできた。
「アメリカGPよりカルロス・サインツJr.がルノーをドライブし、ジョリオン・パーマーは日曜日のレース終了後、ルノーを離脱する」
このニュース自体は以前から噂されていたことなので、大きな驚きはない。衝撃を受けたのは、もうひとつの決定だった。それは、現在サインツのチームメイトとしてトロロッソをドライブしているピエール・ガスリーが、日本GP以降もF1を走るということ。そして、そのチームメイトとしてクビアトがアメリカGPから復帰することも、併せて発表されたことだ。
アメリカGPの日程はスーパーフォーミュラの最終戦と同時期のため、ガスリーのスーパーフォーミュラ最終戦欠場も決定した。
この決定が発表されたのは、10月7日、午後8時半すぎだが、すでに日本GPが始まる前にトロロッソとルノーの間で、合意ができた可能性が高い。というのは、サインツは金曜日のセッション開始前に、パーマーは土曜日のセッション開始前に、それぞれパワーユニットを交換していたからだ。しかも、この交換はアロンソのようにトラブルがあったからという理由ではない。
つまり、このトロロッソとルノーのPU交換は、アメリカGP以降を見据えて、去っていくドライバーにグリッドペナルティを科したと思われても不思議ではない。
もちろん、日本GPではライコネンも新しいPU(4基目以内なのでペナルティはない)を投入しているので、ここで新PUを入れることとドライバー変更が意図的に行われたものではないのかもしれない。だが、結果的にサインツもパーマーもそれぞれのチームで最後となるレースは、後方からスタートすることに変わりはない。
特にルノーだけでなく、F1でも最後のレースとなる可能性があるパーマーには、いいレースを行ってもらいたい。幸運を祈りたい。