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スーパーGT:灼熱のタイ戦開幕。S Road最速の公式練習はミシュラン対ヨコハマの構図に

2017年10月07日 14:31  AUTOSPORT web

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スーパーGT第7戦タイの公式練習最速となったS Road CRAFTSPORTS GT-R
2017年のスーパーGT第7戦は10月7日、タイ・ブリーラムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで公式練習が行われ、スーパーGT500クラスはS Road CRAFTSPORTS GT-Rがトップタイムを記録した。スーパーGT300クラスはStudie BMW M6が最速タイムをマークしている。

 シリーズ唯一の海外ラウンドとなるスーパーGT第7戦。今年もタイ東北部に位置するチャン・インターナショナル・サーキットを舞台に行われる。

 この日のブリーラムは早朝から激しいスコールがあり、コースは一時、池のような状況に。スーパーGTのセッションまでに雨は上がったものの、サポートレースのスタートが遅れたため、スーパーGTのセッションも当初の予定から10分遅れ、現地時間10時10分からスタートとなった。また、スタート直前には昨年10月に亡くなったタイ前国王に哀悼を意を表して黙祷が捧げられた。

 セッションはウエット宣言のもとスタート。各チームとも1年ぶりに走るサーキットの感触を確かめるべく、コースへ向かう。序盤こそ各車ともウエットタイヤで走行していったが、路面コンディションは急速に改善していき、次々とドライタイヤへスイッチしていく。

 そんな状況のセッション序盤、GT500クラスではカルソニック IMPUL GT-Rが1分31秒133でトップにつけ、2番手にDENSO KOBELCO SARD LC500、3番手にMOTUL AUTECH GT-Rと続く。GT300はB-MAX NDDP GT-R、Studie BMW M6、D’station Porscheとヨコハマタイヤ勢がトップ3につけた。

 その後、セッションはクラッシュなど大きな混乱もなく順調に推移したが、スタートから1時間が経とうかという現地11時6分頃、ZENT CERUMO LC500が1コーナーの立ち上がりでオーバーランし、体勢を崩してイン側へマシンを巻き込む形でスピン。コース内側のバリアに接触してストップしたため、セッションは赤旗中断となった。なお、スピンしたZENT LC500のマシンに外傷は見られず、自走してピットへ戻っている。

 セッションは11時12分に再開。直後には31号車TOYOTA PRIUS apr GTが、ZENT LC500と同じような形でスピンする場面があったが、こちらは即座に走行を再開したため、赤旗などは出されなかった。

 そして公式練習残り20分を迎えると、各クラスの専有走行時間を迎え、まずはGT300の専有走行へ。ここではStudie BMW M6が1分33秒037でトップに浮上。2番手にグッドスマイル 初音ミク AMG、3番手にLEON AMGがつけ、メルセデスAMG GT3勢が上位3台中2台を独占。サーキットとの相性の良さをみせつける格好となった。

 JAG-GT勢の最上位は5番手につけたUPGARAGE BANDOH 86、ランキング3番手のVivaC 86 MCは1分33秒902で11番手だった。

 現地11時45分からの10分間はGT500の専有走行。序盤は昨年タイラウンドを制したWedsSport ADVAN LC500がトップにつけていたが、セッション終了間際にS Road CRAFTSPORTS GT-Rが1分24秒210でトップに浮上して、そのままチェッカーを迎えた。

 2番手はWedsSport ADVAN LC500、以下、WAKO'S 4CR LC500、KeePer TOM'S LC500とレクサスLC500勢が続き、ホンダ勢最上位の5番手にKEIHIN NSX-GTがつけた。ランキング首位のMOTUL GT-Rは1分24秒859で10番手だった。

 スーパーGT第7戦はこの後、現地15時、日本時間17時からノックアウト形式の公式予選が行われる。