総合首位に立ったアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) WRC世界ラリー選手権第11戦スペインは10月6日、デイ1のSS1~6が行われ、今戦からヒュンダイ・モータースポーツに加わっているアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位で競技初日を終えた。
シーズン唯一のミックスサーフェス・ラリーとなるラリー・スペイン。競技初日に行われるSS1~6のうち、そのほとんどがグラベル(未舗装路)だが、SS3とその再走ステージとなるSS6にはターマック(舗装路)区間も存在する。
そんなデイ1の序盤、まずトップに立ったのは2017年シーズン、すでに2勝をマークしているオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)。総合2番手にはマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタWRC)が続いた。
タナクはSS1でステージトップタイムを記録すると続くSS2でも2番手につけ、総合首位をキープ。しかし、1回目のループの最終SSとなるSS3ではステージトップタイムをマークしたミケルセンから11.7秒遅れ、総合4番手に後退。総合首位の座をミケルセンに奪われる。
SS1の再走ステージとなるSS4ではトヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がステージ優勝を飾り、総合順位はSS1~3まで総合2番手につけていたオストベルグがミケルセンを0.3秒上回って総合首位に浮上した。
続くSS5ではシトロエンのクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)がSS2に続くこの日2回目のステージ優勝。これにミケルセンが0.8秒差の2位で続き、総合順位でオストベルグを再逆転してみせた。
デイ1最後のSS6は王者セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がトップタイムをマークする一方、オストベルグはコクピットに空いた穴から砂埃が進入してきた影響で約15秒タイムを失う。これによってオジエが総合3番手から2番手へ、オジエに続くステージ2位につけたミークが総合4番手から3番手にそれぞれ浮上している。
グラベルステージで苦戦しているトヨタ勢はユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)の総合8番手が最上位。エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合10番手となった。
なお、SS4でステージ優勝を飾ったラトバラは、SS5の走行中に車体下面を路面に強く打ち付けたことでオイルリークが発生。SS6を前に走行不能となったため、リタイアとなっている。
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの一環としてWRC2に挑んでいる新井大輝(フォード・フィエスタR5)は序盤、クラス3番手につけていたがSS3での横転によってリタイア。勝田貴元(フォード・フィエスタR5)もSS1でのクラッシュでマシンを損傷。総合67番手で初日の走行を終えることとなった。
7日のデイ2はターマックのSS7~13、計7本のSSで争われる。SSの合計距離121.86km、総走行距離は477.06kmだ。