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セリーヌ・ディオン、銃乱射事件から2日後のラスベガスでショー開催<動画あり>

2017年10月06日 19:03  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ショー開始直後のセリーヌ(画像は『Céline Dion 2017年10月4日付Facebook「“We lost too many beautiful, innocent souls, and so many are still suffering. Tonight we're going to let these families know that we are supporting them and that we will help them through their tragic loss.”」』のスクリーンショット)
現地時間10月1日に発生したラスベガス銃乱射事件を受け、ジェニファー・ロペスが公演の一時的な延期を発表する中、事件後わずか2日というタイミングでステージに立った歌手がいる。カナダが生んだ歌姫セリーヌ・ディオンだ。

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セリーヌ・ディオンは現在、ラスベガスの「コロシアム・アット・シーザーズパレス」で長期公演中だが、事件から2日後にあたる10月3日のショーはいつもとは違った様子で幕が開けた。

「みなさんが無事であることを祈っています。ショーを始める前に今日はみなさんにお話があります。こんな風にカーテンの前に立ってただ話をする…こんな形でショーを始めたことは一度もないけれど、今日はだいぶ事情が違うから…。」

静まり返った会場で観客に語りかけたセリーヌは、このように続けている。

「おそらく私たちは、互いに似たようなことを問いかけたと思います。みなさんは“あの悪夢のような事件からまだ2日しか経っていないのに、今日のコンサートには行ってもいいのかしら?”、そして私自身は“コンサートは決行すべきかしら?”ってね。でも、みなさんに知ってもらいたいの。今日こうしてこの場にいるあなたの決断は正しかったということを。」

事件からまだ日が浅い今だからこそ、犠牲になった人々やその家族に対し歌だけでなく愛とサポートを伝えるためにショーの決行を決めたというセリーヌ。犠牲者の家族は感情の面だけでなく経済的にも大きな支援が必要になるだろうとしてショーの収益を寄付することを発表すると、それまで静まり返っていた会場は大きな歓声と拍手に包まれ、観客は一斉に立ち上がってセリーヌへ敬意を表した。

セリーヌはこの日の公演を「犠牲者やその家族だけでなく、事件発生から24時間体制で働いている救急隊員や医療スタッフ、そして見知らぬ誰かの命を救うことに全力を尽くしてくれた英雄たちに捧げたい」と語った。

「今夜こうしてここに来てくださったみなさん、本当にありがとう。」

最後まで気丈に振る舞おうと涙をこらえるセリーヌの姿に、真のパフォーマーとしての魂を感じる。

事件後初日となるこの日の公演は、丁寧に言葉を探すセリーヌとステージに立つ彼女を温かく見守る観客が確かにひとつになった夜だった。会場にいた人々の想いは、必ず犠牲者やそのご家族に届くに違いない。



画像は『Céline Dion 2017年10月4日付Facebook「“We lost too many beautiful, innocent souls, and so many are still suffering. Tonight we're going to let these families know that we are supporting them and that we will help them through their tragic loss.”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)