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黒沢清監督作『予兆 散歩する侵略者』劇場公開へ 夏帆、染谷翔太、東出昌大が紡ぐ新たな物語

2017年10月06日 18:53  リアルサウンド

リアルサウンド

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 現在WOWOWにてオンエア中のドラマ『予兆 散歩する侵略者』が、11月11日より劇場公開されることが決定した。


参考:動画はこちらから


 本作は、劇団イキウメの人気舞台を黒沢清監督が映画化した『散歩する侵略者』のスピンオフ作品。アナザーストーリーとして、映画版と同じく黒沢監督により、新たな設定・キャストで再構築されている。ドラマ第1話の放送直後から、劇場版とは大きく異なる展開が反響を呼び、このたび、劇場公開が決定した。


 異変に気付き、必死に自分たちの世界を守ろうとする主人公・悦子を夏帆、「侵略者」の手先となり苦悩する悦子の夫・辰雄を染谷将太、「“悪”の侵略者」を東出昌大が演じる。


 黒沢監督とともに本作の共同脚本を務めたのは、『リング』シリーズなどを手掛けた高橋洋。黒沢監督とのタッグは『蛇の道』以来19年ぶり。映画『散歩する侵略者』と対になる作品を生み出した。また、劇場公開決定にあわせ、ふたりからコメントが寄せられた。


■監督・黒沢清 コメント
ほぼ三人だけのキャストで、侵略の予兆というテーマに挑みました。ごく身近な人間が、家庭や職場が、世界全体がゆっくりと確実に変貌していきます。やがて誰もいなくなった街の中で、夏帆さん演じる主人公は何と直面し、どのような決意を持って先に進んでいくのでしょうか。壮大で身の毛のよだつ出来事が、可能な限りリアルに描写されています。ただし、これはあくまで映画です。ここで描かれていることが現実化しないことを望みます。


■脚本・高橋洋 コメント
黒沢監督と組むのは久々だけど、二人が出会えば、怖い映画を作ろうってことになるのです。ただ怖いことが起こる映画じゃないんです。二人が目指しているのは、観客が見てゆくうちに、え、これヤバい……って気づくような怖さです。前川さんの原作には『ボディ・スナッチャー』の“替え玉妄想”に匹敵するようなヤバいアイデアがありました。だから「侵略 SF 恐怖映画」が生まれるのは必然なんです。


 また、ポスタービジュアル・予告編も完成。原作の雰囲気を引き継ぎながら、全く新しい展開が紡がれているのが伺える。なお、劇場公開にあたり、黒沢監督が、要とも言える「音」の演出にこだわり、ドルビーデジタル5.1の劇場クオリティにアップグレード。さらに映像の細部にも変更が加えられている。


(リアルサウン編集部)