マクラーレン・ホンダF1チームのフェルナンド・アロンソは、F1マレーシアGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝したことは、シャシーはもちろんのことルノーのパワーユニットも優れていることの証明であるとの考えを示した。それは来年ルノーを搭載するマクラーレンにとって良いことではあるが、同時にプレッシャーにもなるとアロンソは言う。
マクラーレンは2017年末でホンダとの契約を解消し、来年からルノーのパワーユニットを搭載する。
ルノーのパワーユニットはメルセデスやフェラーリに比べるとパフォーマンスでも信頼性でも劣っているとみられているが、それを搭載するレッドブルは、今年2勝を挙げている。
マクラーレンは一貫して自分たちのシャシーは優れていると主張しているが、ホンダエンジンを搭載するのは1チームのみであるため評価は難しい。だが2018年はレッドブルと同じパワーユニットを使用することで、真の力が見えてくるはずだとアロンソは言う。
「パワーサーキットのモンツァでレッドブルは非常に優れたパフォーマンスを発揮した。マレーシアではさらに進歩が見えた」とアロンソが語ったとSky Sportsが報じた。
「彼らは雨が降っていたわけではないのにメルセデスに勝った。戦略が違ったわけでもない。素晴らしいことだ。でも同時にそれはマクラーレンへのプレッシャーになる。レッドブルのシャシーは強力だからだ」
「シャシーの向上のため努力していく必要がある。レッドブルが証明したように、(ルノー)エンジンには優勝する力があるからだ。僕らはシャシーにおいて彼らに匹敵するパフォーマンスを見せなければならない。それは簡単な仕事ではないだろう」
「マクラーレンがどうすればトップに立つことができるか。それが課題になる。マクラーレンはライバルと戦うことを恐れるべきじゃない。どのチームよりも優れた力を発揮するのが当然のチームなのだ」
アロンソはマクラーレンとホンダの提携解消が正式に発表された直後にも、2018年はマクラーレンの力が試される年になると述べていた。
「来年は(マクラーレンにとって)いいテストになるだろう」とアロンソ。
「レッドブルと同じエンジンになれば、シャシーが優れているかどうか、真実が明らかになる」
「この3年間、ホンダエンジンを積んでいたのは僕らだけだった。だから(シャシーの)比較をするのは難しかった」
「それでもエンジニアはシミュレーターであらゆるデータを見ているのだから、(マクラーレンの)クルマは優れているのだと信じているけどね」
アロンソとマクラーレンの契約は今季末で切れるため、両者は延長のために交渉を行っている。