2017年10月06日 18:23 弁護士ドットコム
10月10日に公示される衆院選を前に、Twitterでは政党の「舌戦」が激化している。特に注目を集めているのは、立憲民主党の公式アカウント( @CDP2017 )だ。10月2日に結党が表明されると、わずか2日あまりで、政党としては最多のフォロワー数だった自由民主党広報の公式アカウント ( @jimin_koho )の11万3000を抜き去り、首位に躍り出た。10月6日午後5時現在も、14万9000と順調にフォロワー数を伸ばし、11万5700と追いすがる自由民主党広報を大きく突き放している。
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しかし、立憲民主党の進撃ぶりに、Twitterでは「フォロワーを買ったのでは?」という疑惑も持ち上がった。そこで、フォロワーの「質」を見極めるサービス「Fake Follower Check」で各党のアカウントをチェックしてみた(10月6日午後4時台)。その結果は?
「Fake Follower Check」は、調査対象のフォロワーのサンプル(最大1000)をとり、フォロワーの状態を「Fake(フェイク)」「Inactive(休眠)」「Good(良好)」の3つに判定をするというもの。フェイクは「フォロワーが少ない、もしくはゼロ」「ツイートが少ない、もしくはゼロ」「フォローは多い」などの特徴で判断しているという。
まず、フォロワー買収の疑いをかけられた立憲民主党からチェックしてみよう。その結果、「Fake」が6%、「Inactive」が57%、「Good」が37%だった。比較として、自由民主党広報をチェックしてみると、「Fake」が13%、「Inactive」が41%、「Good」が46%で、「Fake」と判断されたアカウントの割合は、自由民主党広報が7ポイント多かった。
また、希望の党( @kibounotou )は、立憲民主党より以前の9月26日にTwitterをスタートさせているが、公式の認証マークも付与されておらず、10月6日17時現在でフォロワー数も5700と遅れをとっている。しかし、「Fake」が9%、「Inactive」が37%、「Good」が54%と、アクティブなフォロワーが多いことが伺える。
政党の公式アカウントとしては 7万2100と3番目にフォロワーが多い公明党広報(@komei_koho)は、「Fake」が20%、「Inactive」が54%、「Good」が26%と、他の政党に比べて「Fake」認定されるフォロワーが多かった。
「Fake Follower Check」は必ずしも、そのフォロワーの質を断定できるものではなく、あくまで機械的に判定する1つのツールにすぎないため、Fakeが多かったとしても、その情報だけで、買収されたかどうかまで判断できるものではない。また、アカウントの開設時期が古ければ古いほど、休眠しているフォロワーが増える可能性も否定できない。
弁護士ドットコムニュース編集部では、立憲民主党の幹事長に任命された福山哲郎参院議員の事務所にツイッターの運用状況について問い合わせているが、10月6日午後17時現在、回答を得られていない。
(弁護士ドットコムニュース)