ルノー・スポール・レーシングは、先日FIAを退職した元技術部門責任者、マルチン・ブコウスキーがエグゼクティブディレクターとして加入することを正式に発表した。
ブコウスキーがルノーと契約したといううわさはマレーシアGPの週からささやかれていた。ブコウスキーはF1各チームに関して来季マシンを含む技術情報にアクセスする権限を持っていたため、彼が3カ月のガーデニング休暇のみでルノーに加入することに、ライバルチームは反発し、FIAに対して強い懸念を訴えていた。
しかしF1日本GP金曜の6日、ルノーはブコウスキーとの契約を正式に発表、彼がシャシー開発と製造について監督する立場に就くことを明らかにした。
「ルノー・スポール・レーシングのマネジメント体制を強化する必要があることは明らかである。マルチンの役割はルノーが2020年までにF1のトップチームの仲間入りを果たすため、エンストンの強化を今後も続けていくことである」とマネジングディレクターのシリル・アビテブール。
「マルチンの加入は素晴らしいニュースであり、目標達成への我々の決意の固さを示すものである」
ルノーは声明のなかで、ブコウスキーの加入時期を「近々」と記すにとどまった。
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ブコウスキーのルノー加入について強い懸念を示している。
「ほんの2週間前に彼は我々の風洞を訪れた。また、我々からサスペンションシステムについて話をしたばかりだ」とホーナーはSky Sports F1に対して語った。
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフも「正しいことだと思えない。彼はたくさんの情報にアクセスしてきた人物なのだ」と語る。
「特にメルセデスの情報を詳しく知っている。彼をそれを他のチームの人間に話してしまうだろう」