FP1終了間際に降り出した雨は、その後ますます勢いを増した。FP2の始まる午後2時の時点では、すでにピットロードは完全に川が流れ、雨足の衰える気配はない。ドライバーの大部分はチームウェアに着替えてホスピタリティでのんびり。マシンはジャッキアップされ、メカニックたちはチームロゴを付けた折り紙の舟を川に浮かべるぐらいしかすることがない。
それでも15分ごとの延期を小刻みに繰り返した末に、14時45分からセッションはようやく始まった。雨はほぼ止んだものの、路面は完全びしょ濡れ状態。
フルウエットタイヤで10人ほどがコースインしたが、タイムを出したのは当初はフォース・インディアの2台のみ。その後ルイス・ハミルトンが1分48秒719のタイムでトップに立った。15時9分にはターン1でランス・ストロールが大きく飛び出したが、何とか無傷でコース復帰した。
終了10分前には再び雨足が強くなり、最後まで走っていたハミルトン、フェルナンド・アロンソも引き上げ、そのままセッションは終了した。首位ハミルトンの4周が最多周で、バルテリ・ボッタスやレッドブルの2台など7台は1周も走らず。
FP1である程度のロングランはこなせたとはいえ、明日午前中も予報通り雨になった場合、レースはほぼぶっつけ本番で迎えることになりそうだ。