フロントウインドウ上部に黒い帯が貼られたMOTUL MUGEN NSX-GT。この後下部に前国王への弔意を示すメッセージが入れられる。 10月7~8日に、スーパーGTはタイのチャン・インターナショナル・サーキットで第7戦が開催される。すでにサーキットには日本からGTマシンも到着し、準備が進められているが、このラウンドではマシンの外観に変化がある。
スーパーGTのタイでの開催は今年で4年目となるが、初開催から2年間は、フロントウインドウ上部にある、通常の国内戦で『ニッポンを元気に!』というロゴが貼られているスペースに、『BURIRAM UNITED THAILAND』という通常とは違うロゴが貼られており、昨年の開催では国内戦同様『ニッポンを元気に!』にが貼られていた。
そんなスーパーGTでのタイ開催だが、昨年の開催直後の10月13日、タイのプミポン前国王陛下が亡くなられた。タイの国内では10月末に行われる葬儀に向けて服喪の雰囲気が非常に強く、各サイトのホームページもモノトーンになっているほか、イベント等も自粛する雰囲気が多く、ブリーラムへの道中も、前国王を悼む看板が多く立っていた。
今回のスーパーGT開催も、そんな自粛ムードただよう中での開催となっており、レースクイーンのステージイベント等も開催されないほか、サーキット主催のイベントも自粛される。そしてさらに、参戦全車両のフロントウインドウ上部が黒い帯になった。予選日に向け、ここには前国王を悼むメッセージと黒いリボンのイラストが入れられる予定だ。
これはサーキット側とGTアソシエイションで協議した結果、スーパーGTとしての弔意を示すものとして貼られるもの。この黒い帯はGT500、GT300とも全車に貼られる予定で、スポーティングレギュレーション上にも記されたクラス分けが表示されなくなるが、それよりも弔意を優先したものとなっているようだ。
また、今回の第7戦タイから、スーパーGTのゼッケンスペースに変化があった。ゼッケンの上部はオレンジのオートバックスのロゴ、下部は白地にZFのロゴと『ZF.com/jp』が貼られていたが、ZFのCIが9月に変更されたことにより、新たにブルーをベースとしたロゴに改められている。こちらは今後のラウンドでもこのロゴとなる。