前フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは、この数戦で後退があったものの、フェラーリF1チームにはタイトルを獲得できるパフォーマンスがあると信じている。
フェラーリはシンガポールGPで2台がともにリタイアしており、さらにはマレーシアGPでも悪夢に襲われた。キミ・ライコネンは決勝でスタートすらできずにリタイアとなり、一方でセバスチャン・ベッテルはトラブルのため予選を走行できず、決勝はグリッド最後尾からのスタートを余儀なくされた。
セルジオ・マルキオンネ会長はチームの信頼性の問題に立腹し、フェラーリのエンジン部門の組織変更を行うことを誓っている。しかしながら、マルキオンネの前任者であるモンテゼモロはチームの前進を強調。彼はイタリアのCorriere dello Sport紙に対し、以下のように語っている。
「誰もが、(フェラーリのタイトル獲得が)近いことに気がついていると思う」
「タイトル獲得は難しいことではあるが、まだ5戦が残っている。このマシンはタイトル獲得が可能だと信じる根拠になり得る」
信頼性の問題に妨げられてはいるとはいえ、モンテゼモロはフェラーリのパフォーマンスレベルに感銘を受けている。
「重要なことは、速いマシンがあることだ。フェラーリは直近の過去2戦では1位と2位につけることができたはずだ。しかし信頼性はあっても遅いマシンよりは、壊れやすくても速いマシンを持つ方がいい」