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ERC:カリ・ロバンペラが最終戦リエパヤに参戦、国際格式ラリーデビューへ

2017年10月05日 15:52  AUTOSPORT web

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ERC登録としてレギュラー勢と同じ土俵で戦うこととなったカリ・ロバンペッラ
次世代のスター候補生として早くも注目を集めるティーンエイジャー、カリ・ロバンペラが、ERCヨーロッパ・ラリー選手権の最終戦『ラリー・リエパヤ』に、Mスポーツのフォード・フィエスタR5で参戦。国際格式イベントにデビューすることとなった。

 10月6~8日にラトビアで開催されるハイスピード・グラベルでの1戦を、自らのキャリアにおける出発点に選んだカリはこの10月1日に17歳となり、すでに試験をパスしていたフィンランドで正式に運転免許が交付された。

「素晴らしいコンペティションを本当に楽しみにしているし、もちろんフィエスタR5との最初のラリーになるから、マシンのセットアップに集中してクルマのことをよく理解できるようにしたいね」と、期待を語ったカリ。

「もっとスピードを上げたいし、(以前に参戦したときより)ペースノートの精度を高めたい。プレッシャーは自分自身からのものだけしか感じない。なぜなら、常に今よりもっと良くなりたいからね」

 そう、カリはこのラトビア国内の特別な制度を利用し、2013年には運転免許を保持する前からのラリー競技参加を認められ、昨年は初のR5マシンをドライブしてラトビアのLRC1タイトルを獲得。2017年は母国フィンランドやイタリア選手権にも参戦し、経験を重ねてきた。

 すでにラトビア国内イベントにて同ラリーのステージもいくつか経験済みのカリは、今回のリエパヤで登録されたERCプライオリティの32人のドライバーのうちのひとりとして、さらにERCジュニア選手権登録以外のトップレンジを争う11人のひとりとして、正式に国際格式ラリーへの競技参加を果たすこととなる。



「ERCはフィンランド出身ドライバーの多くがカレンダーに組み込んでいて、競技を学び経験を積むのに最適の場所だ。来年はWRC(世界ラリー選手権)での活動をメインに、いくつかのERCイベントにもエントリーしたいと思っているんだ」とカリ。

 今回のイベントに向けマシンを用意することとなったMスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは、カリのインターナショナル・デビューに際して「この次世代のセンセーションを巻き起こしているドライバーが、我々のマシンで活躍する場面を見られるのは本当に素晴らしいことだ」と歓迎のコメントを残した。

「我々としてもERCレギュラーのトップコンテンダーに対する、カリのパフォーマンスが見られるのは楽しみだ。彼にとってはフォード・フィエスタR5での初めての本格イベントになるが、ラトビアでの経験が助けになるはずだ」

 合わせてMスポーツは、2017年シーズンのWRC最終2ラウンド、ラリーGBとオーストラリアのイベントに、同じくR5フィエスタでカリをエントリーさせる計画を明らかにし、ERCに続けてWRC2で、世界選手権デビューも果たすこととなる。

 そして来季2018年は最低6ラウンドへのWRC参戦プログラムとして、メキシコ、アルゼンチン、フィンランド、スペイン、GB、オーストラリアへのエントリーを計画。同時にERC数戦と、イギリス国内のBRCブリティッシュ・ラリー選手権への参戦も予定しているという。

 将来のワールドチャンピオン候補生の最初の1歩として、まずは週末のラトビア、ラリー・リエパヤでの走りに注目が集まる。