F1日本GPを前に、メルセデスF1チームのトト・ウォルフが週末のレースに向けた抱負を語った。
「スポーツにおいては、厳しいときこそチームの本当の強さを目にすることができる。これまで一度も成功を当たり前と思わなかったからこそ、我々は過去3年間のチャンピオンシップで成功を収めることができたのだ。好調なときでも隅々まで確認を怠らず、弱点に取り組んできた。マレーシアGPの後も、我々は同じことを行ってきている。問題を分析して原因を理解し始めており、解決策を講じているところだ。しかし、それは簡単な仕事ではない」
「この領域を改善しようと取り組んでいく一方で、今季これまでに手にしてきた強みがあることも忘れてはならない。我々のマシンは他のどのチームよりも多くのポールポジションと優勝を手中に収め、両選手権をリードしている。自分たちのパフォーマンスと、一部はライバルの不運のおかげだ。しかしどうやって手に入れたにせよ、ポイントはポイントだ」
「ルイス(・ハミルトン)はこの数週間、すべてのチャンスを最大限に生かしてきた。彼は特にサマーブレイク以降、素晴らしく調子が良く、攻めの部分では完璧な走りをしてくれている。バルテリ(・ボッタス)にとっては難しい状況であり、彼がパフォーマンスを発揮するために必要なマシンを用意し、そこから最大限の性能を引き出せるよう手助けをすることが、我々にとっての優先事項だ。いまは簡単な時期ではないが、彼の気骨と仕事への意欲、そして天性の才能を輝かせるときだ」
「次のチャレンジは鈴鹿だが、我々のマシンに対して、セパンよりも多くの様々な要素を求めてくるだろう。我々はこれまで、ここでは強さのあるパフォーマンスを発揮してきた。しかしこの数週間での出来事が、2017年のマシンとタイヤでは、過去の栄光に頼ることはできないことを思い出させてくれた。このサーキットでは、グランプリカーとドライバーがベスト以上を尽くさなければならない。我々のふたりのドライバーとフェラーリ、レッドブルの間で接近戦になるだろうと予測している」
「シーズン最後の4分の1を過ごすうえでのチームとしての目標は、非常に明確だ。それを達成できるかどうかは、我々の手腕にかかっている」