10月13~15日に開催が迫るMotoGP日本GP。ツインリンクもてぎで開催される二輪ロードレース世界選手権の最高峰クラスには、現在六つのメーカーがファクトリー体制で参戦している。各メーカーが辿ってきた歴史や所属するライダーたちを紹介しよう。
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■ホンダ(レプソル・ホンダ・チーム)
ホンダは1959年から世界選手権に参戦を開始。最高峰クラスには1966年から参戦した。1968年から1978年までの活動休止を経て1979年に再びグランプリシーンに登場すると、1983年には世界最高峰クラスの初タイトルを獲得している。
以来、ホンダは世界最高峰クラスのレースシーンで活躍を続けている。これまでに、ミック・ドゥーハンの5年連続チャンピオン獲得(1994年~1998年)、バレンティーノ・ロッシの3年連続チャンピオン獲得(2001年~2003年)など、世界選手権で華々しい成績を収めている。
レプソルとパートナーシップ契約を結んで、ファクトリーチーム名が現在の『レプソル・ホンダ』となったのは1995年からだ。
2002年に最高峰クラスがGP500からMotoGPへと替わってからは、ロッシ、マックス・ビアッジ、ニッキー・ヘイデン、ケーシー・ストーナーといったスターライダーがレプソル・ホンダに在席した。
2006年に加入し現在も活躍しているダニ・ペドロサは、12シーズンをこのレプソル・ホンダに所属。ある意味チームの顔とも言える存在だ。
2013年に最高峰クラスへのステップアップとともにホンダワークス入りしたマルク・マルケスは、ルーキーイヤーにタイトルを獲得。新時代の到来を告げた。
翌2014年にはタイトル防衛を果たし、2016年は日本GPで3度目のチャンピオンを決めている。2017年シーズンは第14戦アラゴンまでを終えてランキング1位。4度目となるチャンピオン獲得に向けてタイトル争いを展開中だ。
MotoGPライダーとして目覚ましい活躍を見せる一方、マルケスは血気盛んな若者としてもレースシーンを賑わせる。2015年には「同じスペイン人のロレンソにタイトルを取らせるために僕の邪魔をした」と主張するロッシとのいざこざに巻き込まれた。
また、マルケスは毎年ホンダのホームグランプリである日本GPに向けてスペシャルカラーのヘルメットを用意している。近年は日本の国旗である日の丸を取入れたデザインが中心となっているが、今年はどのようなヘルメットで走るのか。マルケスの日本GPスペシャルヘルメットも、ファンにとって楽しみのひとつだろう。
一方、ペドロサにとっての日本GPは両極端なラウンド。2015年は優勝を飾ったが、2016年は初日に転倒して負傷して決勝は欠場。2017年の日本GPは最後まで走りきることを祈りたい。ちなみにペドロサは、2015年にかぶった『侍』の文字入りの日本GPスペシャルヘルメットをそのまま採用している。
2015年、2016年と地元もてぎで優勝してるホンダが、日本GP3連勝に挑む。