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人工知能がヒットを予測しベストセラーを世に送り出すオンライン出版プラットフォーム「Inkitt」

2017年10月03日 21:03  Techable

Techable

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独ベルリンで2015年に開設された「Inkitt」は、読者のパワーを源とする世界初のオンライン出版プラットフォーム。

2016年半ばに書籍の出版を開始して以来、世界中の読書愛好家たちの力によって、16名のベストセラー作家を世に送り出している。
・人工知能で読者の閲読パターンを解析し、ヒット作品を予測
「Inkitt」は、2万人以上の書評家、ブロガーらを含む読者と作家を直接つなぐオンラインコミュニティでありながら、人工知能による“データ駆動型出版エージェント”の役割を担っているのが特徴だ。

作家が執筆中の作品を「Inkitt」に投稿すると、一般読者は、専用スマホアプリを通じてこれを読み、その感想や評価などをフィードバックすることができる。

また、「Inkitt」に実装されている人工知能のアルゴリズムは、読者の閲読パターンや人口統計学的属性などを分析し、ヒットしそうな作品を予測。

このようなデータ解析による客観的な評価をもとに選ばれた作品について、「Inkitt」は、作家に代わって、書籍化に向け、出版社らと交渉する流れとなっている。
・人工知能が書籍出版のプロセスを変える!?
従来、作品を出版するかどうかの判断は、編集者の経験や勘に依存しがちで、出版までのプロセスに時間を要していた。

「Inkitt」は、人工知能を活用することで、より多くの読者が読みたいと感じるであろう作品を、読者自身が選び出す仕組みを構築している点が画期的だ。

Inkitt