モンスターエナジーNASCARカップは10月1日、第29戦ドーバーが行われ、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が2連勝。トヨタ勢は4名全員が“プレーオフ”第2ラウンドへ駒を進めた。
チェイスから改称されたチャンピオン決定戦“プレーオフ”の第1ラウンド最終戦となるNASCARドーバー。舞台となるドーバー・インターナショナル・スピードウェイはコンクリート舗装の難コースで“モンスター・マイル”の愛称も持つ。
29日(金)に行われた予選ではカイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)のトヨタ勢がポールポジション争いを演じ、僅差でトゥルーエクスJr.がポールポジションにつけた。
迎えた決勝、120周目までのステージ1は序盤こそトゥルーエクスJr.がギャップを広げたものの、途中のイエローコーションや赤旗なども影響して、ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)がトップチェッカー。2位にカイル・ブッシュ、3位にトゥルーエクスJr.と続いた。
続く240周目までのステージ2は途中1度しかイエローコーションが出ない状況となるなか、カイル・ラーソン(シボレーSS)が抜け出してトップチェッカー。2位にトゥルーエクスJr.、3位にチェイス・エリオット(シボレーSS)が入っている。
イエローコーションが出ない状況は400周目までの最終ステージ3でも変わらず。各車は残り80周を切ったあたりから、グリーンフラッグ下で最後のピット作業を行っていく。
全車がピットを終えた段階でトップはエリオット。4.6秒差の2番手にトゥルーエクスJr.、そこから1秒差の3番手にカイル・ブッシュがつける展開に。
すると、最後のピット作業時にマシンセッティングを調整したカイル・ブッシュがペースをあげ、352周目には2番手に浮上。その後もじわじわとギャップを縮め、残り10周でエリオットとコンマ5秒差のテール・トゥ・ノーズに持ち込んだ。
エリオットよりタイヤライフでアドバンテージがあるカイル・ブッシュはチェッカーまで残り2周のターン4でアウト側からエリオットをオーバーテイク。そのまま逃げ切り2連勝を飾った。
これによりトヨタ勢はプレーオフ第1ラウンドの3戦で全勝。ランキング首位にトゥルーエクスJr.、2番手にカイル・ブッシュが続く展開となった。また、マット・ケンゼンス、デニー・ハムリンのふたりもプレーオフ第2ラウンド進出を果たしている。
一方、ライアン・ニューマン(シボレーSS)、カート・ブッシュ(フォード・フュージョン)、オースティン・ディロン(シボレーSS)の3名は、プレーオフ第1ラウンドで敗退。チャンピオン獲得の権利を失った。
モンスターエナジーNASCARカップ第30戦は10月8日、ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイで行われる。