枝野幸男氏は10月2日、新党「立憲民主党」を創設し、都内で会見を開いた。会見では、結党に際しての意気込みや基本姿勢が示されたが、同党の新しいロゴにも注目が集まっている。
発表されたロゴは、政党名「立憲民主党」とその英語表記「The Constitutional Democratic Party of Japan」を青字で示したシンプルなもの。民主党や民進党時代にあった図形や絵は一切ない。「民」の字が他の4文字より少し上に飛び出ているほか、「民主党」の3文字が「立憲」よりやや強調されたデザインになっている。
「立憲民主党のコンセプトを表したものです。一晩でお願いしたデザイナーの方にも感謝です」
会見に合わせ開設されたツイッターアカウントは、一晩で5万人ものフォロワーを獲得。公式マークがついていないため、真偽を訝しむ声もだったが、枝野氏の事務所に問い合わせると「本物です。公式マークがついていないのはツイート数が少ないため、とツイッター社から聞いています」と説明した。
同アカウントのアイコンでもこのロゴを使用しており、ツイッターユーザーからはデザインに関して「『民』の文字が一番上にあることで、政治家でも官僚でもなく『(国)民がリーダー』というメッセージを強く感じる」というコメントや、「民」の位置が高い。ここに民主主義に対する意識があるのか」との声が寄せられていた。これらに対して公式アカウントは
「大変嬉しいです。スタッフ総出で必死に徹夜で準備しました。よろしくお願いいたします」
「枝野代表の話から、立憲民主党のコンセプトを表したものです。一晩でお願いしたデザイナーの方にも感謝です」
と答えていた。
デザイン案を出しては修正の繰り返し スタッフも会見やテレビ出演に備えて徹夜
枝野幸男氏の秘書はキャリコネニュースの取材に対し、
「政党名が決まってから作り始めたので、時間はありませんでした。デザイナーの方はとにかくずっと、案を出しては修正を繰り返していました。スタッフも会見やテレビの出演に備え徹夜でしたが、デザイナーさんが一番大変だったと思います」
と話す。デザイナーは、民主党や民進党のロゴを作った人物とは異なるという。ロゴの意図については「ツイッターにある通りですが、問い合わせが多ければ、何らかの形で説明することも検討中」だと明かした。
ネットではロゴに対し、「政党にしてはかっこいい」「傾いていて見辛い」など賛否が分かれている。