F1チームは、安全デバイス、ハロの導入に伴うコストの高さに当惑している。一部で物議を醸しているハロは、2018年に全F1マシンへの導入が義務付けられる。
7月、FIAは2018年F1にコクピット保護システムとして“ハロ”を導入することを発表した。ハロの外見は全体的に不評であり、F1のDNAを根本から損なうと信じている人々も多い。しかしFIAは、あくまで安全性を優先し、コクピット保護デバイスの使用を来年から義務付けることを決めた。
ドイツのAuto Motor und Sport誌によると、3社がFIAの仕様書と要件に準拠したハロを供給するための申請書をFIAに提出しているという。
「要件を満たした企業はハロをF1、F2、フォーミュラEのチームに販売できる」と同誌は伝えている。
しかしその価格を懸念する声が上がっている。内部の関係者によると、ハロの価格は一点あたり13000ユーロ(約170万円)から24000ユーロ(約320万円)になるという。
この金額はF1の標準からするとさほど重要ではないように思われるが、フォース・インディアのテクニカルディレクター、アンドリュー・グリーンはその額に驚いている。
「高くつきそうだ」とグリーンは語った。
「我々はマシン用のものだけでなく、FIAの負荷テストで使用する分もハロを注文しなければならないのだ」