10月6~8日に鈴鹿で開催されるF1第16戦日本GPにおける全10チーム20名のタイヤ選択が発表された。
現在の規則では、1グランプリにつきドライバーひとりあたり13セットのドライタイヤが支給される。F1公式タイヤサプライヤーであるピレリは3種類のコンパウンドを選択する決まりになっており、2017年の日本GPに持ち込まれるのは、ホワイト・ミディアム、イエロー・ソフト、レッド・スーパーソフトになる。
決勝用にキープしておかなければならないのはソフトとミディアム1セットずつ、予選Q3用に維持する義務があるのはスーパーソフト1セットとなっており、残りの10セットは各ドライバーが自由に選択できる。
メルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルは同じ組み合わせ。ふたりともスーパーソフトを7セット、ソフトを5セット、ミディアムを1セット保有する。
ふたりのチームメイトであるバルテリ・ボッタスとキミ・ライコネンの組み合わせもまた一致した。スーパーソフトを7セット使用するほか、ソフトタイヤをチームメイトたちよりも1セット減らして4セット、その分ミディアムを1セット増やして2セット選択した。
他方、レッドブルはよりアグレッシブな戦略でドライバーふたりのタイヤを選択した。ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンはいずれもスーパーソフトを9セットを選び、ソフトがわずか3セット、ミディアムが1セットのみとした。
マクラーレンの配分はさらに極端にソフト寄りになっており、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンはスーパーソフトを10セット選択し、ソフトはわずか2セット、ミディアムは1セットしか選ばなかった。
逆に最もハード寄りの選択をしたのはフォース・インディアだ。スーパーソフトを7セットのみ、3セットのソフトタイヤと、どのチームよりも多い3セットのミディアムを選択した。
フォース・インディアは、しばしば決勝でタイヤを可能な限り長く使うという独自の戦略を採る。セルジオ・ペレスは今まで何度もタイヤをうまく持たせて長いスティントを走ることに能力を発揮してきた。
トロロッソ、ルノー、ザウバーの3チームはいずれも、スーパーソフトを9セット、ソフトを3セット、ミディアムを1セットという同じ組み合わせを採用した。またウイリアムズのドライバーふたりは、この3チームよりもソフトを1セット多く選び、代わりにスーパーソフトを1セット減らしている。
ハースのケビン・マグヌッセンは、ハミルトンとベッテルと同じ組み合わせを採用した。しかし、チームメイトであるロマン・グロージャンは、それよりもミディアムを1セット増やし、ソフトを1セット減らした。
第16戦F1日本GPは今週末の10月6日から8日に開催される。