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送料自由化のZOZOTOWN、運送会社への支払いは?「上回った金額分は投資へ」

2017年10月02日 22:43  弁護士ドットコム

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ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」が10月1日、購入者が送料を無料~3千円まで選択できる「送料自由」制度を実施すると発表した。試験的な導入で、実施期間は未定だという。


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●送料自由化「気持ちの交換が生まれれば素敵」

ZOZOTOWNの運営会社「スタートトゥデイ」によると、これまでの送料は合計代金が4998円(税込)以下の場合は一律で399円(税込)だった。これが今回の制度で、購入者が0円~3千円まで1円単位で自由に選択できるようになった。


株式会社スタートトゥデイ代表取締役の前澤友作氏は自身のツイッターで、「自由に価格を決めていただくことで、運ぶ人と受け取る人との間に、気持ちの交換が生まれれば素敵だなと思います」などとコメント。通販業界初の試みとして、ネット上でも話題になった。


●上回った金額分は「投資とさせていただく」

一方で気になるのは、運送会社への支払いがどうなるかだ。ZOZOTOWNはヤマト運輸に運送の業務委託をしている。ネット上では、「プラス分は宅配業者さんに多めに渡すんですか?」、「上乗せされた分も全部宅配業者側にまるっと渡すってことでいいの?」といった声が相次いだ。


同社の広報担当者によると、10月2日の正午~午後7時の平均値で、送料0円が設定された注文は全体の38%だった。無料を選ぶ人が多ければその分負担が増すことになる。その場合の送料について、「お客さんに設定してもらった送料とヤマト運輸さんに支払う料金とでマイナスが出た場合には、弊社がその運賃収入のマイナス分を支払う」と話した。


また、送料がこれまでよりも上回った分についてはどうなるのだろうか。同じく10月2日の正午~午後7時の平均値では、購入者の設定金額が、ヤマト運輸に支払う実質額を上回る注文は全体の0.2%だった。



上回った金額分については、「お客様からいただいたお気持ちを真摯に受け止め、宅配会社様ご協力のもと、今後の物流サービス全般のレベルアップ、サービス向上・改善のための投資とさせていただく予定」だとしている。宅配会社に直接還元されるかどうか尋ねると、「宅配会社様に還元しないという認識ではございません。還元方法も様々ございますため、現時点では未定でございます」と返答があった。


また前澤氏も自身のツイッターで、「今後の物流サービス拡充のための軍資金として有効利用させていただきます。ありがとうございます」とコメントした。


(弁護士ドットコムニュース)