ジャガー・ランドローバーの高性能モデルを手がけるスペシャル・ビークル・オペレーション(SVO)は、先月開催されたドイツ・フランクフルト・モーターショーの会場で、史上初となるSVOプロデュースのランドローバー、『ディスカバリー SVX』を初披露。2018年からの製造開始をアナウンスした。
2017年に第5世代へとモデルチェンジを果たした新型『ディスカバリー』は、兄弟ブランドの上位モデルであるレンジローバーなどと同様に、最新のオールアルミボディを採用。
その最新モデルをベースに、5リッターV8スーパーチャージド・ガソリン(最高出力525PS・最大トルク625Nm)を搭載し、最低地上高、ボディ・リフト、サスペンション・リフトを拡大し、特別に調整したテレイン・レスポンス2や油圧式アクティブ・ロール・コントロールを初採用するなど、そのオールテレイン性能で"史上最強のディスカバリー"と謳うにふさわしい悪路走破性を持つモデルへと仕立てられている。
ワールドプレミアとなったショーモデルでは、ユニークな形状の保護スキッドプレートが付いたバンパー(フロント/リア)や、6トン超もの許容能力を持つラッシュオレンジ仕上げの外付け金属製リカバリーアイ、非光沢仕上げのボンネット、およびリアに搭載された電動ウインチ・システムを装備。
外装は専用色である光沢のあるテクトニック・グレイで、内装はルナとライトオイスターを組み合わせてラッシュオレンジのアクセントが入れられた特別デザインとしている。
気になる機能面では、軽量アルミニウムのモノコック車体構造と4コーナー・エアサスペンション・システムの双方を強化し、ロングトラベル・ダンパーと改良ナックルの採用、さらにアルミニウム合金のアロイホイールに直径815mm、275/55 R20のグッドイヤー製Wrangler全天候型大径タイヤを装着することで、アプローチ・アングル、デパーチャー・アングル、ブレークオーバー・アングルを拡大。
さらに、シリーズ初となる油圧式アクティブ・ロール・コントロール(H-ARC)を採用し、オフロード走行時のトラクションが高められると同時に、オンロードでもボディの横揺れを低減して滑らかで安定した走行を実現したという。
こうしたハードウェアの改良に合わせて、ツインスピード・トランスファー・ボックスを備えた8速オートマチック・トランスミッションも、専用のソフトウェア・キャリブレーションを実施。
さらに、ランドローバーが誇るヒル・ディセント・コントロール(HDC)、エレクトロニック・トラクション・コントロール(ETC)、アダプティブ・ダイナミクス、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)、オールテレイン・プログレス・コントロール(ATPC)、電動パワーアシスト・ステアリング(EPAS)の先進駆動制御機能をすべて搭載しているほか、JLRでおなじみのドライブセレクト・ロータリー・シフターの代わりに、ディスカバリー初となるピストル・シフターを採用し、オフロード走行時でも最適なギア選定ができるよう操作系でも最適化が図られた。
この『ディスカバリー SVX』は、SVOテクニカル・センターにて手作業で組み立てられる初めてのランドローバーとなり、2018年に製造開始予定。最新情報や購入希望のエントリーは、下記の専用サイトから登録可能となっている。
専用オフィシャルサイト:https://www.landrover.co.jp/special-vehicle-operations/discovery-svx/index.html
Land Roverウェブサイト: http://www.landrover.co.jp
ランドローバーコール(フリーダイヤル):0120-18-5568