日曜日、セパン・インターナショナル・サーキットの上空には雨雲が現れては消えていくという、いつ雨が降っても不思議ではない空模様。昼過ぎには視界が数十メートルになろうかというほどの激しいスコールに見舞われた。
そんな不安定なコンディションの中、冴えない顔色でパドックを歩いていたのがセルジオ・ペレスだ。チーム関係者によれば、ペレスは金曜日から体調を崩し、土曜日からは回復に向かっているという。症状は、主に消化器系の不調で、深刻なものではないという。
高温多湿のマレーシアは、室内と屋外の気温差が大きく、体調管理が難しいグランプリで、過去にも多くのドライバーがここで体調を崩したことがある。
2005年にはBARホンダの佐藤琢磨が発熱のため、メディカルセンターで治療を受けた後、19日朝にふたたび発熱した後、再び発熱したため欠場し、サードドライバーのアンソニー・デビッドソンが、土曜日のフリー走行から、日曜日の決勝レースまでを出走したことがある。
ペレスのレース出場は、日曜日の朝の時点で問題はないというが、パドックを歩くペレスの腕には注射を受けた跡があり、本人は明らかにしなかったが、おそらく点滴を受けていたと思われる。
日曜日のセパンはすでに30℃を超え、この後、ところによりにわか雨が降ることも予想されている。晴れても雨が降っても、ペレスにとっては長い長い56周になりそうだ。