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F1第15戦マレーシアGP 予選トップ10ドライバーコメント

2017年10月01日 14:01  AUTOSPORT web

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2017年F1第15戦マレーシアGP マックス・フェルスタッペン、キミ・ライコネン
2017年F1第15戦マレーシアGP予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1位
 昨日の僕らはとても難しい一日を過ごし、自分たちがどの位置にいるのかを測ることすら困難だった。問題が修復可能かどうかも分からなかったから、昨晩はあまりよく眠れなかった。それはエンジニアたちも同じだ。でも今日(サーキットに)着いたら、マシンはかなり良くなっていた。

 Q3ではラップをとてもうまくまとめ上げることができた。特に最初のラップがうまくいった。正直に言うと、どうしてこれが可能になったのか分からない。だからポールを獲得できたことには少し驚いているし、すごくありがたく思っている。

 マシンの性能を少しでも余計に引き出すことができたときには、いつも特別な感じがする。それは僕が初めてゴーカートに乗ったときから楽しんでいる感覚だ。父が、僕が中古のゴーカートに初めて乗ったときから言っていたことなんだ。

 セバスチャン(・ベッテル)に何が起きたのか、僕には分からない。彼にとってはとても不運なことだったけれど、もちろん僕らは手にしたチャンスを最大限に生かさなければならない。僕らを待ち受けるレースは非常に厳しいものになるから、懸命に取り組んでいくよ。

 今日はガレージを離れる時も、戻ってきた時も、常に向こう側でファンの皆が旗を降っているのが見えていた。そのことにすごく感謝しているし、たくさんのエネルギーがもらえたよ。
 
(古い方の空力パッケージを使ったことについて記者会見で聞かれ)ここに持ち込んだアップグレードはもっといいものであるはずだったんだけど、昨日、あまりにもライバルたちに遅れを取ったから、確信が持てなくなった。それで、1台は戻して、もう1台は新しい方を試すことにした。(FP3で)バルテリ(・ボッタス)と僕のタイムがほぼ同じで、バルテリがそのパッケージに満足しているようだったから、予選前に新しいパッケージに戻そうかと考えた。でも時間が足りなかったから、そのまま行ったんだ。それに、予選前にマシンをまた変えることにはリスクもあったしね。 


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=2位
 今週末、僕らのマシンはハンドリングが良いんだ。今日の予選では(メルセデスに)近づくことはできたものの、あと少しだけ速いタイムが必要だった。マシンにはその力があったが、あらゆる場所で少しずつタイムを失ってしまうというのは、よくあることだ。

 1位でないことにはガッカリしているけれど、明日はマシンとタイヤの両方にとって厳しいレースとなるだろう。マシンは優れているし、レースでは大きなチャンスに恵まれるだろうと感じている。ドライになればより自信を持って挑めるが、僕らのマシンはどちらのコンディションでも速く、燃料量にかかわらず好調に走れる。

 セブ(ベッテル)に起きたことは残念だったし、彼とチームにとって非常に不運なことだった。すべてのパーツを変更し、マシンをひとつに組み上げ直すために全員が素晴らしい仕事をして、準備万端整えていたんだ。けれども残念ながら、彼はマシンを止めることになってしまった。

 明日はまた別の一日。彼には速さがあるのだから、うまくリカバーできると確信しているよ。

マックス・フェルスタッペン 予選=3位
 今日の予選3位は、なかなか良い誕生日プレゼントだね。週末を通してマシンに完璧に満足できない状態が続いていて、FP3でもバランスは完全ではなかった。けれども予選ではすべてをひとつにまとめることができて、マシンもかなり良かったんだ。
 
 彼ら(メルセデス)は予選用のエンジンモードがあるし、このコースでポールポジションからコンマ4から5秒遅れなら、僕らは良い仕事をしているといっていい。ロングランではもう少し競争力を発揮できると思うから、明日には本当に期待しているよ。
 
 これまでのところ、僕は土曜日が良くて日曜日がイマイチなんだ。明日はそうならないことを望むよ。良いレースが走れると確信している。もうサンドイッチされないといいな!


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=4位
 今日はできることをすべてやりきったし、僕らはどちらもマシンから最大の力を引き出したと思う。ここでルイス(・ハミルトン)からコンマ5秒遅れなら、満足していいんじゃないかな。これならドライでも、明日のレースで僕らにチャンスがある。

 今日3位になれたら良かったけれど、この0.05秒は僕からマックス(・フェルスタッペン)への誕生日プレゼントだ。それに去年は4位からスタートして優勝しているから、今年も4番グリッドからスタートしたいと思っていた。実を言うと、すべて計算していたんだよ。全部計算したうえで、フィニッシュライン手前で少しスロットルを戻したんだ!

 セブ(ベッテル)は今夜きっと雨乞いをするだろうから、僕も混ぜてもらおうかな。手を握ってろうそくに火をつけるんだ。正直に言うと、雨になればレースが面白くなるだろうから、明日は踊らされないように、今夜、雨乞いの踊りをしよう。もしベッテルが近づいてくるようなら、僕らは良いレースができていないということになる。

(真面目に語り)もっといいタイムを出したかったよ。0.05秒差だなんて。4位じゃなくて3位ならよかったのに。マックスより0.05秒遅かったというのは、うれしいことじゃない。でも僕はマシンの力をめいっぱい引き出したんだから、満足すべきだね。

 表彰台のチャンスはあると思う。ベッテルは後ろからスタートするからね。メルセデスのロングランペースは判断しづらいけど。

 ドライでも表彰台の可能性はある。ウエットなら優勝も見えてくるよ。何かいい結果を出してシャンパンを振りまきたいな。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 予選=5位
 僕らにとっては難しい週末で、時折かなり遅れをとってしまう。昨日に比べると前進があり、今日はずいぶんと良くなっていた。それでも僕としては十分とは言えない。結局、ルイスと僕は予選に向けて全く別の空力パッケージを選んだ。彼のマシンはうまく機能しているようだが、僕の方はそうでもないんだ。

 予選はQ2まではそれほど悪くなかった。でもQ3では他の誰もがタイムを大幅に更新していたのに、僕はそれができなかった。Q2からQ3で、なぜ僕のタイムがあまり良くならなかったのかについて、すべてのデータを分析する必要がある。

 こんな予選になり、とても落胆しているけれど、明日はまた新しい一日だ。いまのところロングランでのパフォーマンスがイマイチなので、僕らにとっては難しいチャレンジになるだろう。それでも可能なかぎり全力で挑むつもりだよ。

 後から言うのは簡単だけど、もう一度予選ができるなら、間違いなく、もうひとつの方のパッケージを選ぶ。分析して違いを理解する必要があるね。Q3での(ハミルトンとの)タイム差はあまりにも大きかった。(決勝で)どうなるかは分からないから、それを明日見ていこう。

(決勝では)順位を上げることに集中できるだけの速さがあればいいね。フェラーリを1台だけでなく2台とも倒したい。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=6位
 今日の自分たちのパフォーマンスには、とても満足しているよ。マシンはフリー走行のスタート時から本当に調子が良く、シンガポールGP以来、懸命に続けてきた仕事が報われたのは明らかだった。
 今日はさらにパフォーマンスを向上させることができたし、マシンに加えてきた様々な小さな変更が違いを生み出すのに役立ってくれた。チームが努力してくれたおかげで、明日に向けて僕らは好調だ。

 今日の僕のラップは力強いものだった。多分、今季の自己最高とも言えるものだったけれど、まだ改善の余地はある。レースでは何が起こるか分からないが、大量のポイントを獲得する良いチャンスだよ。

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ストフェル・バンドーン 予選=7位
 これほど上位につけることができるなんて予想していなかった。Q3に進出できればいいなと思っていたけど、7位争いができるとは、うれしい驚きだ。

 予選セッションは最初から最後まですごくうまくいった。全くミスをせず、すべてのラップのすべてのセクターをうまく走った。こういったサーキットで予選7位というのは、僕らにとって最大限の結果だと思う。自分のパフォーマンスに大満足だよ。
 
 僕らはレースディスタンスより1ラップのパフォーマンスの方が優れている傾向にあるので、明日は今日よりも苦労するだろう。でも少なくとも決勝で戦えるポジションにいる。(金曜FP2で赤旗が出たために)決勝用の走行をしっかりやったドライバーはいないから、ライバルたちより準備が多少整った状態で決勝に臨めることを願っている。それをうまく活用し、いいレースができるといいね。 


■ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=8位
 今日の予選にはかなり満足している。僕らは週末を通して苦戦してきたし、正しいバランスもスピードも得られていなかったんだ。Q3に出られるという確信もなかったから、この結果をかなり嬉しく思っているよ。

 明日はもう少し攻めて、マクラーレンとフォース・インディアの前に出たいね。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=9位
 僕にとって楽な予選ではなかった。今週はずっと体調が悪かったのだけれど、このサーキットで体調が万全でないというのは最悪の事態だ。

 Q3最後のラップのターン11でミスをして、リズムを失ってしまった。タイヤをほんの少しロックしただけだったが、それまではとても良いラップを走れていたのに、そのミスのせいで9位に沈むことになってしまった。とはいえ、すべてを考慮すれば良い結果ではあるし、レースでは良いポジションを走れるだろう。

 マレーシアは体力面にとても厳しいので、難しい日曜日になる。おそらく1年で最もつらいものになるだろうね。スタートの瞬間が重要だから、そこでいくつかポジションを上げたいと願っている。何が起きてもおかしくないレースだし、天候はいつも予想がつかない。昨日は中断があったので、誰もロングランペースについてはっきりとした理解を得られていない。それでも僕らは、強力な結果を出せると考えている。


■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
フェルナンド・アロンソ 予選=10位
 この結果にも、今週末の全体的な流れにも満足している。でも、明日この予選ポジションを維持するのは簡単ではないだろう。僕らのレースペースが予選ペースほど良くないのは分かっている。ドライコンディションのレースになれば、余計に苦しむことになりそうだ。

 でも雨が決勝の展開に影響を及ぼすかもしれない。複雑なコンディションになれば、僕らにとって状況は多少有利になる。

 今週末の僕らのパフォーマンスは良いと思う。このサーキットで2台揃ってQ3に進めたのはいい兆候だ。

 ここに持ち込んできた新しいパーツは昨日はよく機能していたが、今日はそれほど効果を発揮しなかったかもしれない。詳しく調べてみる必要がある。 

 かなり接戦なので、明日このポジションを維持するのは楽ではないだろうが、いつもどおりベストを尽くす。