通勤に長い時間を費やす人は、職場まで歩いて行ける距離に住みたいと考えたことがあるだろう。だが果たしてメリットばかりなのか疑問ではある。
はてな匿名ダイアリーには9月25日、「職場を徒歩圏内にするデメリット」という投稿があった。投稿者は会社から転居を伴う転勤を命ぜられた人物。もともと通勤に疲れていたため、転居先では職場に徒歩で行ける距離の場所に住もうと考えており、そのデメリットについて問いかけた。
「通勤時間は無駄だと気づける」「昼休みに仮眠しに帰れる」
この投稿者の問いに対して、「ない」という主張が相次いでいる。
「通勤時間は諸悪の根源、無駄以外の何物でもない」
「ない。本当、通勤時間はむだだと気づける」
いずれも満員電車に揺られ、ストレスを感じながら通勤する必要性を疑う内容だ。通勤の負担から解放されるだけで、心身が楽になりそうだ。
また、「あと昼休みに仮眠しに帰れる」「徒歩圏内!寝過ごしてもタクシーのワンチャンあるので助かりますわ 」というメリットを挙げる人もいる。だが、勤務地が都心部の場合、職場の近くに住もうとすると賃料の高さがデメリットになる。「家賃補助ないと微妙」という意見もあった。
「仕事で関わる人と休日に街でバッタリ!仕事から離れた気がせず嫌だった」
ほかにデメリットしては、近所に住んでいるがゆえに残業や飲み会、休日出勤を断りにくくなる、という点も挙げられていた。
「『休日に来て、ちょっと機械止めといて。近いでしょ』って言われる」
「台風の時とか電車が止まりそうな時は極力出勤してねって頼まれる。終電逃した先輩が泊まりにくる」
自宅と職場の間には適度な距離は必要として、「2~3駅ずらして、自転車で行けるくらいの距離の方が会社と個人を別けられていいよ」とアドバイスする人もいた。
キャリコネニュースは、職場から数分の距離に住んだ経験がある30代女性に話を聞いた。
「クリニック勤務で患者さんは地元の方がメインのため、休日に街でバッタリ会うことが多かったです。仕事から離れた気がしなくて嫌でした。以前、考え事をしながら歩いていた時、顔がこわばっていたようで、後日患者さんから『あの時はイライラしていたの?』と言われたことがあります。仕事で関わる人にいつも監視されているようで落ち着かなかったです」
投稿者と思われる人物はその後、「みんなありがとう 今のところ、メリットがデメリットに勝ってる 職場の人に会うのはまあ、しゃあないか」と追記し、職場の近くに住むことに前向きのようだ。