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嵐の“進化”が止まらない!  最新アルバム『「untitled」』が待ち遠しくなる数々の仕掛け

2017年09月30日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 嵐の最新アルバム『「untitled」』、10月18日の発売までおよそ半月。連日のように作品に関連する情報が解禁され、ファンの間でお祭りムードが高まっている。11月からスタートするドームツアーのタイトルも『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018「untitled」』に決定。嵐が次に描き出す世界観の全貌がいよいよ明らかになる。


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 アルバム『「untitled」』は、昨今のリリースの中でも情報の解禁が待ち遠しくなる数々の仕掛けが施されている。ファンをまず驚かせたのは、通常盤収録のユニット曲だ。まずユニット曲の収録が発表されたタイミングでネット上を中心に大きな話題を呼び、その後に組み合わせと曲名が発表された。相葉雅紀・大野智・櫻井翔の「バズりNIGHT」、松本潤・二宮和也・大野智の「夜の影」、相葉・二宮の「UB」、松本・櫻井の「Come Back」の4曲が収録されるという。なかでも大野が3人ユニットの2組に参加することは意外ではあったが、嵐のリーダー、ボーカルを牽引する存在としては納得の結果であり、それぞれのユニットで異なる魅力を発揮することになるだろう。


 相葉・大野・櫻井の「バズりNIGHT」はタイトル含め、賑やかな楽曲になりそうだ。相葉といえば嵐のムードーメーカーであり、櫻井もラップなどを用いたアッパーで和やかな雰囲気を得意とする。そこに大野が加わることで、テンション高めな3人の歌声を聞けるのではないか。一方、松本・二宮・大野の「夜の影」は3人のハーモニーを聞かせる楽曲になる雰囲気がある。個人的には、彼らの真剣な歌唱を堪能できる作品になっているとうれしい。


 さらに、相葉・二宮の「UB」はジャニーズJr.以来の仲による息のあったコンビネーションが楽しみであり、松本・櫻井の「Come Back」は長年のファンからすると組み合わせとタイトルにまず感慨深さがある。それぞれの楽曲がどのように仕上がっているのか、今から待ち遠しい。


 また、9月24日の二宮のラジオ『Bay Storm』(bayfm)で突如解禁されたアルバムリード曲「未完」にもかなりの衝撃を受けた。オンエアされたパートだけでもエレクトロ、ファンク、クラシック、HIPHOPなど、DJでいろいろなサウンドをつなぎあわせたような激しい曲調の変化、二宮→相葉→大野→櫻井→松本→5人のユニゾンとサビに行くまでに次々と入れ替わる歌い分け(しかも入れ替わりのタイミングが変則的)、サビもリズムをとるのが難しそうな楽曲だった。おそらくライブでも披露することになると思うが、この曲に振り付けを入れて披露するのは至難の技だろう。しかし、今の嵐はこのくらいの難易度がなければ満足感を得られないということなのかもしれない。進化を続ける彼らの姿にはただ感服するばかりだ。


 16枚目のアルバムにして、その都度ファンにわくわく感を与え、「未完」であると歌う嵐のメンバーたち。『「untitled」』は、飽くなき精神でエンターテインメントの最高峰を駆け抜ける彼ららしい作品になることは間違いないだろう。これから先には、嵐史上初の挑戦となる“組曲”の解禁も控えている。アルバム発売までの期間も新鮮な驚きをもって、私たちを楽しませてくれることだろう。(竹上尋子)