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VSRからスーパートロフェオ・ヨーロッパ参戦の根本悠生、第8戦で2位表彰台獲得

2017年09月29日 19:22  AUTOSPORT web

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根本悠生(ビンチェンツォ・ソスピリ・レーシング)
ヨーロッパを舞台に行われている国際ワンメイクシリーズ、ブランパン・ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパは9月16~17日、第7戦/第8戦がドイツ・ニュルブルクリンクで開催された。2017年よりヴィンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)から同シリーズに挑んでいる根本悠生は第7戦で表彰台を逃すも、第8戦では2位表彰台を獲得した。

 昨年、VSRから出場したイタリアGTで好成績を残した根本は今季、ブランパン・ランボルギーニ・スーパートロフェオのプロクラスのシートを獲得。活動の場をイタリア国内からヨーロッパ全土へと広げている。

 そんな根本が挑んだシリーズ第7戦/第8戦の舞台、ニュルブルクリンクは低速コーナーと高速コーナーが入り組み、かつアップダウンにも富むテクニカルなコース。

 16日の練習走行では雨が降ったり止んだりのコンディションとなったことでセットアップに苦労したが、チームメイトのラファエル・アバーテとチームエンジニアによって戦闘力のあるマシンに仕上げられ、根本はコースとマシンの慣熟を進めることができた。

 予選は気温、路面温度ともに10台という季節外れのコンディションのなかスタート。予選1回目を担当した根本は通常よりも1周多くタイヤを暖めてアタックラップに入るが、他車のスピンによってセッションは赤旗中断に。

 再開後もすぐにスピン車両が出てふたたび赤旗提示。1回目の予選はそのまま打ち切られてしまったが、根本の駆る6号車ランボルギーニは幸いにもアタック前のプリペリングラップのタイムが速く、2番手グリッドを得る。続いて行われた予選2回目ではアバーテがポールポジションを獲得した。

 迎えた決勝レース1、予選2番手の根本はスタートで出遅れ、一時は5番手となるが2台を抜き返しオープニングラップを3番手でクリアする。その後、セーフティカー導入を経てレースがリスタートされると根本は好スタートを決め2番手に浮上し、チームメイトに後を託した。

 代わったアバーテもトップより0.5秒以上早いペースでラップし、首位を猛追するがマシンにメカニカルトラブルが発生。クルマを労りながらの走行となってしまう。最終ラップまで2番手を守っていたアバーテだったが最後は他車に当てられスピン。5位でチェッカーを受けた。

 ポールスタートとなったレース2は、レース直前に雨が降りはじめ、フォーメーションラップ中にコース全体がウエットコンディションへ変わってしまう難しい状況のなかでスタートが切られた。

 ドライ用のセッティングだったことで苦戦するアバーテはスタートから徐々に順位を落とし、5番手となったタイミングでチームは早めのピットインを決断。難しいコンディションを得意とする根本に交代していく。

 積極的な走りで猛追する根本は、全車がピットストップを終えた時点で3番手にポジションアップ。2番手を走るマシンがペナルティを受けたことで2番手に浮上すると、トップのマシンに迫っていく。しかし、最後までオーバーテイクすることは叶わず、1.1秒差の2位でレースを終えた。

「週末を通して優勝するのには充分な速さを持っていただけに、非常に悔しい結果となりました」とレースウイークを振り返った根本。

「しかし、目まぐるしく変わっていくコンディションのなかでのレースということもあり新たな発見や、得るものも多いラウンドとなりました。特にレース1でのSC後のオーバーテイク、ミスなくタイヤを労わりながらトップを追うドライビングは、今シーズンの開幕時にはできなかったと思います」

「そういった成長を見せられた一方で、レース2ではペースの立ち上げにまだ時間がかかってしまったこと、トラフィックの処理に手間取ったことが課題として残りました」

「次の最終戦は昨年イタリアGTで連勝経験もあるイモラ。チームのホームコースともいえる場所で表彰台の頂点に乗る姿をお見せできるよう、事前準備をしっかりと進め、シーズンを良い形で締めくくりたいと思います」

 ブランパン・ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパの次戦は2カ月後の11月16~17日、イタリア・イモラサーキットでシリーズ最終戦が開催される。