FP1後のセパンは好天に恵まれ、フリー走行2回目のセッションは現地時間午後3時に気温29度、路面温度42度のドライコンディションでスタートを迎えた。しかしセッション中の降水確率は60%を超えており、チームにとっては天候レーダーと睨めっこをしながらのプログラム消化が必要になる。
セッション序盤からメルセデスAMGにはやや混乱が見られ、15時19分にバルテリ・ボッタスがターン11のアプローチでスロー走行のマシンをかわそうとしたところで外側の縁石に乗ってコースオフ。
23分にはルイス・ハミルトンもターン7イン側の縁石に引っかけてリヤが流れ激しくスピンオフを喫した。両者ともにマシンに大きなダメージはなかったが、序盤の走行は早々に切り上げることとなった。
14時40分にはブレーキトラブルを訴えるランス・ストロールがターン15で激しくロックさせてマシンが強く振動するほどフラットスポットを作ってタイヤを壊してしまう。その他、マックス・フェルスタッペンやハース勢などはひどいアンダーステアを訴えマシンバランスのセットアップが容易でないことを窺わせる。
ラップタイムではフェラーリ勢が優勢で、この時点で首位はセバスチャン・ベッテル、2位にキミ・ライコネンがつけ、3位・4位はレッドブル勢、5位には新型バージボードを試すフェルナンド・アロンソが飛び込み、メルセデスAMG勢は1.4秒者差を付けられて6位・7位に留まっている。
16時8分、ボッタスが走行した際にターン13イン側縁石の排水溝のフタが外れ、これを踏んだロマン・グロージャンの右リヤタイヤがバーストさせられ、コースオフしスピン状態のままマシン左側からタイヤバリアに激しくクラッシュ。
これでセッションは赤旗中断となった。メディカルカーが出動するほど激しい衝撃を記録したが、グロージャン自身は自力でマシンから降りメディカルカーに駆け寄ったように大きな怪我はなかった。グロージャンは「レーシングライン上には何も見えなかったが突然大きな衝撃を受けた」と話している。
FIAの安全委員らが現場に駆けつけてチェックを行ない修復作業に入ったが、セッションの残り時間は10分を切っておりFP2のセッションはここで終了となった。
最終結果はベッテルが1分31秒261でトップ、2位に0.604秒の大差でライコネン、3位リカルドと4位フェルスタッペンは0.8秒差、5位アロンソは1.303秒差、6位ハミルトンと7位ボッタスは1.4秒差。その後方にはフォースインディア勢とルノー勢が入り混じる勢力図となった。