現在、セバスチャン・ベッテルは最大のライバルであるルイス・ハミルトンにタイトル争いで差を付けられているものの、今シーズンに5度目のF1タイトルを獲得するチャンスは残っていると考えている。
前戦シンガポールGPで、ベッテルはスタート直後に取ったディフェンスのための動きによって、高い代償を払った。
チームメイトのキミ・ライコネンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンを巻き込んで三者がクラッシュしたことで、ベッテルはタイトル争いでハミルトンに28ポイントの差を付けられることになったが、彼は希望を失ったとは考えていない。
マレーシアGPの木曜日、ベッテルは自身のタイトル獲得の可能性について以下のように語っている。
「まだたくさんのレースが残っているし、僕たちには強力なマシンがある。ポイント数のことはあまり気にしていない」
「僕たちには強力なパッケージがあり、自信にあふれている。直近の3戦で優勝を逃しリードを失いはしたが、まだ希望を持っているよ」
「なぜかというとマシンが速いからだ。それにまだいくつかプランがある。それがうまくいくかどうかについては様子を見る。でも僕は自分たちを信じている」
「最後の6戦をどう戦うかに関して言えば、全体的には何も変わっていないよ」
ベッテルはまた、シンガポールGP後に浮上した彼のドライビングに対する、特に地元イタリアメディアからの強い批判にも冷静でいるという。
「それは仕方がないよ」とベッテルは話し、次のように続けた。
「外部から意見を言うのはいつだって簡単なことだ。今回の、5秒くらいの間の出来事について言うのはね」
「レースのどこかの時点でマシンを失っていたら、もっと難しいことになっていたと思う。明らかに違う展開になっていただろう。あのようなスタートでの接触で、僕たち3人全員だったと思うけど、レースの後でスチュワードと対峙しなければならなかった」
「何ができるだろう? スタートシグナルが出て、スタートする。皆が自分のスタートを決めようとしているところで、ああいう事態になり、全員にとって最悪の結果になった」
「できることはほとんどなかった。あれもまたレースの一部だと僕は思う。ああした状況になったのは初めてのことではないし、おそらくあれが最後ということにもならないだろう。起こらないことを願っているけどね!」
「何度も確かめたところであまり意味はない。前に目を向ける方が、時間とエネルギーが無駄にならないよ」