9月28日、チーム・ペンスキーは10月4~7日にロード・アトランタで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップ(WSCC)第12戦プチ・ル・マンに、LMP2カー『オレカ07・ギブソン』でスポット参戦すると発表した。
インディカー・シリーズやNASCARなどで活躍し、アメリカンレースの名門チームのひとつとして数えられるチーム・ペンスキー。かつてALMSアメリカン・ル・マン・シリーズを制覇したチームは現在、ホンダの北米向けブランド、アキュラとタッグを組み2018年のWSCCフル参戦に向けて、新型DPiマシン『アキュラARX-05』の開発を行っている。
そんなチーム・ペンスキーは今回、新型マシンでの参戦を前に、新型マシンのベースモデル『オレカ07・ギブソン』を用いて第20回大会を迎えるプチ・ル・マンへの参戦を決定。
ドライバーには、すでに来季のドライバーラインアップのひとりとして発表されているファン・パブロ・モントーヤに加え、3度のインディ500王者に輝き、現在はペンスキーに所属しているエリオ・カストロネベス、2016年のチャンピオンで今季も最終戦ソノマまでタイトル争いを展開したシモン・パジェノーという豪華なメンバーが揃えられた。
「ファン(・パブロ・モントーヤ)は2018年シーズンのドライバーとして発表して以来、アキュラ・プロトタイプのテストの大半に参加しているが、可能であれば他のドライバーもスポーツカープログラムに参加させたいと考えている」と語るのはチーム・ペンスキーのティム・シンデリック代表。
「エリオ(・カストロネベス)とシモン(・パジェノー)のふたりは、ロード・アトランタでプロトタイプカーを走らせた経験があるので今回のレース参加にはふさわしいはずだ」
2008年のプチ・ル・マンでポルシェRSスパイダーをドライブしたカストロネベスは「ふたたびファンと一緒に行う仕事は楽しいものになるだろう」とコメント。
「僕がプチ・ル・マンで最後に走ったとき、クラス優勝したチームの一員でいられたことは幸運だった。あの時の勝利は僕のキャリアのハイライトのひとつだよ。今、ふたたびチーム・ペンスキーという環境のなかでスポーツカーレースに挑めることになり、とても興奮している」
また、過去2回のプチ・ル・マン優勝とともにプジョーのLMP1ワークスドライバーとしても活躍したパジェノーは「プロトタイプカーのドライブはなんだか懐かしい感じがするね」と語った。
「耐久レースで、ファンとエリオと一緒に素晴らしいクルマをドライブできることがとても楽しみだよ。今回のレースでは、チームの来シーズンに向けた準備の手助けする機会となる。僕たちはクルマを学ぶとともに、今すぐに改善できるところを見つけたいと思っているんだ」
開催20周年を迎えるプチ・ル・マンは10月4~7日、ジョージア州のロード・アトランタで開催され、7日(土)の11時(日本時間8日0時)にスタートが切られる。