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全日本F3選手権:ThreeBond Racing 2017年第9大会 SUGO レースレポート

2017年09月29日 10:32  AUTOSPORT web

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全日本F3選手権:ThreeBond Racing 2017年第9大会 SUGO レースレポート
Round19/Round20
9月23日(土)/9月24日(日)
スポーツランドSUGO

 9月23日~24日、全日本F3選手権シリーズ第9大会(第19戦、第20戦)が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。スリーボンドは、ドラゴ・コルセとのコラボレーション、ThreeBond Racing with DRAGO CORSEとして2017年シリーズ最終大会となるこのレースに出場した。

 今回も土曜日午前中に行われる公式予選で記録したベストラップタイムで第19戦、セカンドラップタイムで第20戦のスターティンググリッドが決まる。

公式予選
 #12アレックス・パロウにとってスポーツランドSUGOは初めてのコース。木曜日と金曜日に設けられた3回の専有走行を通してコースの習熟と入念なセッティングを行った。

「前回のレースから引き続きアレックスはグリップ不足を訴えました。また、道上らがコースの外から彼の走りを見て、ギヤレシオが合っていないようだと言うので、金曜日の午後には冒険でしたが急遽ギヤレシオを変更しました」と、伊与木エンジニアは語る。

 しかし結局3回の専有走行で記録されたタイムの総合順位は6番手に終わった。

 公式予選を迎えた土曜日、午前10時15分に30分間の公式予選セッションが始まった。前日夜から朝にかけて降った雨で路面が濡れ、走行ラインのみが乾いているという路面コンディションで、パロウはドライタイヤを装着して走行を開始した。

 パロウのペースはなかなか上がらず、セッション終了直前のタイムアタックでベストタイムとセカンドタイムを記録、第19戦のスターティンググリッドは6番手、第20戦のスターティンググリッドは7番手と決まった。

第19戦 決勝
 第19戦決勝レースは土曜日午後3時にスタートした。パロウは危なげなく6番手のポジションを守り、前を行く#23高星明誠選手の背後につけてレースを始めた。その後後続車を引き離しながら1秒弱の間隔で高星選手を追いかけるが追い越しには至らず、6周目から間隔は徐々に開き始めた。

 11周目、高星選手との間隔が2.5秒まで開いたところで、トップを走っていた選手がコースアウトしたためパロウの順位は5番手へ繰り上がり、同時にセーフティカーがコースインして隊列走行が始まった。

 パロウと高星選手の間隔は縮まり、隊列走行は15周を終えるまで続き、翌16周目からレースが再開された。この時点で間隔は0.477秒。しかし残り3周では高星選手を攻略することは出来ず、結局5位でレースをフィニッシュすることとなった。

第20戦 決勝
 日曜日、スポーツランドSUGOの上空は雲が流れるものの青空が見える晴天となり、シリーズ最終となる第20戦の決勝レースは午後0時、ドライコンディションで始まった。スターティンググリッド7番手にいたパロウはスタート直後、前を走るマシンにアウト側から並んで6番手へ抜け出した。

 ところが1周目のSPコーナーで勢い余ってコースをはみ出し、スピードが鈍った際に#3三浦愛選手、#78片山義章選手の先行を許してしまった。

 8番手で1周目を終えたパロウは2周目の第1コーナーで片山選手のインに飛び込んで7番手に復帰、さらに三浦選手の背後に迫って5周目にオーバーテイク、6番手のポジションを取り戻した。この時点で前を行く#7阪口晴南選手との間隔は3.773秒。パロウはじりじりと間隔を縮め始める。

 パロウのペースは良く、5周目にはこのレースのファステストラップとなる1分14秒621を記録して追い上げを続けた。11周目、阪口選手の前、4番手を走っていた#36宮田莉朋選手がオーバーランして阪口選手と順位を入れ替え、パロウは宮田選手を1.8秒の間隔で追いかけることになり、周回毎に宮田選手との間隔を縮めていった。

 19周目、コース上に停止車両が発生し、その処理のためにセーフティカーがコースインして隊列走行が始まった。セーフティカーランは22周終了まで続き23周目からレースが再開され、パロウは0.479秒差で宮田選手を追う。

 23周目、宮田選手の前、4番手を走っていた阪口選手がオーバーランして順位を落とし、パロウは5番手に繰り上がる。しかし前を走る宮田選手もペースを上げてパロウの追撃を許さず、パロウは5番手のままチェッカーフラッグを受けた。

 パロウは第19戦で5位入賞ポイントの2点、第20戦で5位入賞ポイント3点とファステストラップポイントの1点を記録し、シリーズ通算ポイント102点のランキング3位、ThreeBond Racing with DRAGO CORSEもチームポイントランキング3位となってシーズンを締めくくった。

ドライバーコメント
 木曜日から走り始めましたが前回のオートポリス戦同様、全体的にグリップ不足で、コーナーによってはオーバーステア、コーナーによってはアンダーステアが出てコントロールが非常に難しい状況でした。セッティングを変更しても良い状態にはなりませんでした。

 また前回同様に、トムス勢と今回は戸田レーシングが速く、グリップ不足でウイングを立てなければならず、トプスピードを伸ばすこともできませんでした。自分としては今週末も残念な結果に終わってしまいました。

 チャンピオンになるつもりで今シーズンを戦ってきましたが、シーズン後半に結果が出せなかったことを残念に思います。しかし、マカオグランプリに出場するチャンスをもらったので、自分自身2度目のマカオグランプリで良い結果を残せるよう頑張ります。