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全日本カートOKシリーズ:ブリヂストン 2017第7戦/第8戦もてぎ レースレポート

2017年09月29日 06:41  AUTOSPORT web

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第7戦スタートシーン
2017年 全日本カート選手権 OK 第7戦
野中誠太が2位表彰台を獲得!
開催場所:ツインリンクもてぎ北ショートコース
開催日:2017年09月23日(土)~2017年09月24日(日)

 2017オートバックス全日本カート選手権OKシリーズ第7戦/第8戦が9月23~24日に栃木県・ツインリンクもてぎ北ショートコースで開催された。
 
 シリーズもいよいよ終盤戦。シリーズ後半は月1回開催でスケジュールを消化していくため、前回の瑞浪大会からも短いインターバルでの開催となった。
 
 レースウイークは金曜日の午後に雨が降り始め、土曜日朝まで雨が残ったものの、公式スケジュールが始まるころには路面コンディションも回復し、ドライコンディションでの走行となった。

 今回は出場台数が24台のため、今季初めてタイムトライアルがグループ分けなく行われ、全車が一斉にタイムアタックを行う。
 
 そのなかでトップタイムをマークしたのは、小川颯太(SWF・IAME・ブリヂストン)、2番手に佐藤蓮(DragoCorse・TM・DL)が続き、3番手にはもてぎを得意とする野中誠太(RICCIARDO・IAME・ブリヂストン)、4番手に三宅淳詞(SWF・IAME・ブリヂストン)と続き、トップ10のうち7人をブリヂストン装着勢が獲得した。

<予選>
 第7戦の予選ヒートは、土曜日の夕方16時40分スタート。やや涼しい時間帯となった。ホールショットは小川( ブリヂストン )が獲得し、2番手野中(ブリヂストン)、3番手武井遥斗(KOSMIC・IAME・ブリヂストン)と続く。
 
 3周目、ヘアピンの進入でインに飛び込んだ野中がトップに浮上。さらに小川と武井が接触したこともあり遅れると、野中は単独走行で周回を重ねていく。
 
 中盤以降、2番手に上がった佐藤(DL)がペースを上げ、野中に接近。ラスト2周で逆転するとトップでチェッカーを受け、決勝のポールポジションを獲得した。
 
 ブリヂストン装着ドライバーでは2位に野中、3位小川、4位武井、5位には高橋悠之(TONYKART・VORTEX・ブリヂストン)が入り上位を占めた。

<決勝>
 26周の決勝レース。決勝日は朝から晴れ、気温も上昇する中でのレースとなった。好スタートを見せたのは2番手グリッドスタートの野中(ブリヂストン)。
 
 高橋(ブリヂストン)も5番手でオープニングラップを終える。野中は序盤にリードを広げようとプッシュし周回を重ねていく。しかし、2番手につけていた佐藤(DL)が徐々に野中に迫ると10周目に逆転。
 
 2番手となった野中は、3番手以下は引き離し単独走行で周回。やや離れた4番手争いは小川(ブリヂストン)を先頭に展開する。
 
 終盤、野中はタイヤをキープしながら周回を重ね2番手をキープ。優勝は佐藤が飾ったものの、野中が瑞浪大会に続く2位フィニッシュで表彰台を獲得。野中に続くブリヂストン装着ドライバーは小川が6位、宮下源都(TONYKART・VORTEX・ブリヂストン)が7位、高橋が9位、白石優太(CRG・IAME・ブリヂストン)が今季初のトップ10フィニッシュとなる10位に入りトップ10内に5人が入った。

●野中誠太/ブリヂストン装着最上位ドライバーのコメント
「前半で前に出るという狙い通りのスタートになりましたが、予想より早く佐藤選手に追いつかれてしまいました。それからは無理をせずにタイヤをいたわって走ることを心がけていました」

「午後は気温も上がるでしょうし、タイヤの持ちも良くなると思うので、タイヤを活かせるセッティングをチームと相談しレースに臨みたいと思います」

2017年 全日本カート選手権 OK 第8戦
野中誠太が連続表彰台を獲得!
開催場所:ツインリンクもてぎ北ショートコース
開催日:2017年09月24日(日)~2017年09月24日(日)

 第8戦の予選ヒートはお昼休み前の正午近くに開催。9月とはいえ、日差しが降り注ぐ日中は気温も上昇し、路面温度も上がったことがどう影響するか注目された。

<予選>
 16周の予選ヒート。スタート前のローリング中にポールポジションの小川颯太(SWF・IAME・ブリヂストン)が最終コーナーで加速できずエンジンをかぶらせストップする波乱。
 
 好スタートを見せたのは2番手スタートの佐藤蓮(DragoCorse・TM・DL)、野中誠太(RICCIARDO・IAME・ブリヂストン)、名取鉄平(BirelART・IAME・ブリヂストン)が続く。
 
 2番手で周回を続ける野中(ブリヂストン)は、一時はコンマ6秒ほどのリードを許すが、中盤以降巻き返しを図ると、周回ごとに差を詰めていく。終盤、トップに追いついた野中は、13周目の最終セクションでトップに浮上。そのまま逃げ切りトップチェッカーを受け、決勝のポールポジションを獲得した。
 
 名取(ブリヂストン)も3位チェッカーを受けセカンドローからのスタートとなった。トップ10内のブリヂストン装着ドライバーでは、武井遥斗(KOSMIC・IAME・ブリヂストン)が6位に入っている。

<決勝>
 夕方、やや気温が下がった状態でスタートした第8戦決勝。まずは野中(ブリヂストン)が好スタートからレースをリード。それに名取(ブリヂストン)も続き、ブリヂストン装着ドライバーが1-2フォーメーションを作る。
 
 ワン・ツー体制のまま10周過ぎまで周回を重ねるが、徐々に名取は後退。野中も粘るものの、14周目に2番手にドロップ。それでもトップグループのまま周回を重ねていく。
 
 中盤、野中はトップ2からやや離される展開となるが、最後に追い込み、最終ラップには第7戦同様に佐藤(DL)、三村壮太郎(CROCPROMOTION・TM・YH)とのバトルを展開。ヘアピンでは果敢なアタックも見せたもののわずかに届かず、野中が僅差の3位でチェッカーを受けた。優勝は佐藤が獲得した。
 
 名取も粘り強く走り4位、三宅淳詞(SWF・IAME・ブリヂストン)が7位、高橋悠之(TONYKART・VORTEX・ブリヂストン)が8位、宮下源都(TONYKART・VORTEX・ブリヂストン)が10位と、第7戦に続き5人のブリヂストン装着ドライバーがトップ10フィニッシュを果たした。

 シリーズランキングでは野中(ブリヂストン)が2位、小川(ブリヂストン)が3位、名取(ブリヂストン)が4位とブリヂストン装着ドライバーが上位を占め、最終戦に臨むこととなった。

●野中誠太/ブリヂストン装着最上位ドライバーのコメント
「あと少しだったので悔しい気持ちが強いです。最後は目一杯のペースでした。前半でリードしたいと思っていたのですが、三村選手が抜きに来て、似たようなペースだったので無理をしないように走っていましたが、最後は限界となりきつい走りになってしまいました」

●(株)ブリヂストンMSタイヤ開発部 本田真悟のコメント
「ちょっと足りなかったというのが正直なところだ。ピークグリップの高さは狙い通りに出せたが、それを持続する最後の最後のところが足りなかった」

「野中選手の結果を見ても、最後に競っていたが、あと一歩だったという印象は強い。全体的には悪い流れではなかったし、タイムも上位に占められたが、勝つという意味では、足りない部分があった」

「最終戦の鈴鹿は勝ちにいきたい。最終戦をしっかりと走り、鈴鹿で結果を残すことが来年に向けての開発にもつながると考えている」