今週末のマレーシアGPでF1デビューを果たすことが決まったピエール・ガスリーは、F1マシンで自分の実力を披露する正式な機会を得たことに胸を躍らせている。
2016年のGP2チャンピオンであるガスリーは、レギュラードライバーのダニール・クビアトに代わり、トロロッソからマレーシアGPに参戦する。
「マレーシアGPでトロロッソに加われるなんて、とても嬉しいよ」とガスリーは正式発表の後でツイッターに投稿した。「今週末に初めてのF1グランプリに出るのが待ちきれない」
ガスリーはレッドブル・レーシングのテスト兼リザーブドライバーを務めていたものの、これまでF1フリー走行セッションに参加する機会は一度もなかった。
「これまで僕がやってきたどんなこととも違うだろう」とガスリーは認めた。
「でも、今年はレッドブル・レーシングのサードドライバーという役割のなかで必要なことを準備しなければならなかったから、自分には可能な限りの用意ができていると感じている」
「他のドライバーはシーズン中ずっとレースをしているわけだから、僕が慣れなければいけないことや学ぶことはたくさんあるだろうね」とガスリー。「大変なチャレンジだけど、始めるのが待ちきれない」
21歳のガスリーは、モーターレースのキャリアにおいてここまでたどり着くまで助けてくれた、すべての人々への感謝の気持ちを示した。「特にレッドブル、ヘルムート・マルコ、スクーデリア・トロロッソに感謝したい」
「心配はしていない」と彼は主張する。「僕はこのために、そしてF1に到達するために懸命に取り組んできたんだ」
少なくとも、F1デビューの場となるセパン・インターナショナル・サーキットについて、ガスリーはある程度知っている。GP2での経験が役立つことを彼は期待している。
「(前に)セパンでレースをしたことがある」と彼は語った。「昨年、GP2のレースでポールポジションを獲得した。間違いなく僕の好みのコースだ。湿度が高く、とてもタフなサーキットだ。でも体力的には十分準備ができている」
トロロッソは、ガスリー起用の発表の際、参戦するグランプリを具体的に明らかにしていない。しかしマレーシアの翌週末に開催される鈴鹿での日本GPには出走する見込みだ。
ガスリーは今年、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦、現在ランキング2位につけており、ポイントリーダーの石浦宏明にわずか0.5ポイント差に迫っている。10月22日のスーパーフォーミュラ最終戦はアメリカGPと日程が重なっているため、この週末、ガスリーはスーパーフォーミュラに参戦、クビアトが少なくともオースティンでの一戦ではシートに復帰するものと考えられる。
シーズン最後の3戦メキシコ、ブラジル、アブダビGPのプランは不明だが、これからの2戦でのガスリーのパフォーマンスが状況をある程度左右するかもしれない。
「これからのレースにおいて、スクーデリア・トロロッソで良いパフォーマンスを発揮できるよう、自分のベストを尽くすつもりだよ」とガスリーは約束している。