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WRC:ヒュンダイ、若手育成プログラムに23歳フィンランド人のヤリ・フッツネンを抜擢

2017年09月28日 15:12  AUTOSPORT web

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HMDPでは面接のほか、走行テストを経て選出ドライバーを決定した
WRC世界ラリー選手権に参戦しているヒュンダイ・モータースポーツは9月27日、若手ラリードライバーを育成する『ヒュンダイ・モータースポーツ・ドライバー・デベロップメント・プログラム(HMDP)』にフィンランド人ドライバー、ヤリ・フッツネンを選出した。

 HMDPは、未来のWRCを担う若手ドライバーの発掘を目的としたプログラムで、招集したドライバーから最終的に1名を選抜し、2018年にWRC2クラスで走らせる新型ヒュンダイi20 R5のステアリングを託すもの。

 同プログラムにはヨーロッパ各地から25歳以下の若手ドライバー15名が参加を希望。コミュニケーション能力を図る面接テストや走行テストを経て、最終的に8名のなかからフッツネンが選ばれた。

 現在、23歳のフッツネンは2016年、ドイツ国内のラリー選手権に参戦し、7戦中6戦で優勝しクラス制覇。2017年はERCヨーロッパ・ラリー選手権にステップアップを果たしている。

 2018年シーズン、フッツネンはヒュンダイワークスドライバーとしてWRC2クラスの数戦に新型ヒュンダイi20 R5でスポット参戦しながら、将来的なステップアップに向けて経験を積んでいく。

「HMDPに選出されたことを心から誇りに思う」とフッツネン。

「参加を希望していた者のなかには、僕よりも経験が豊富で才能にあふれたドライバーも多かったから、僕が選ばれたことには驚いたよ」

「ヒュンダイのサポートを得たことで、今後は自分のパフォーマンスを高めることに集中することができる。テストではi20 R5に短時間しか乗れなかったけど、すぐに馴染むことができたし、難しいコンディションでもプッシュすることができた」

「とにかく2018年シーズンが楽しみだよ」

 チームマネージャーを務めるアラン・ペナスは「どのドライバーも素晴らしいパフォーマンスを発揮していたが、ヤリ(フッツネン)はほかのドライバーよりR5車両での経験が少ないにもかかわらず、すぐに順応して難しいコンディションでも速さを発揮していた」とコメントした。

「彼が才能豊かなドライバーであることは間違いなく、ラリードライバーとして類まれなポテンシャルを秘めている。HMDPのサポートを通じて、急速に成長を遂げると確信しているよ」