関口雄飛 2017スーパーフォーミュラ第6戦SUGO SUPER FORMULA Round6
2017.9.23 sat ~ 24 sun
関口雄飛、SUGO連覇!
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
No.19 関口 雄飛
No.20 ヤン・マーデンボロー
スーパーフォーミュラの2017年シーズンもこのラウンドを入れると残り2戦3レースとなりました(最終戦鈴鹿は2レース制)。このSUGOは昨年、関口雄飛がポール・トゥ・ウインを成し遂げたサーキット。第2戦岡山以来となる優勝、表彰台を狙い戦いました。
9/23(土) 公式予選
天候:曇り
コース:ドライ
気温:21℃/路面温度:22℃
Q1 13:15~13:35
Q2 13:45~13:52
Q3 14:02~14:09
予選日の朝のスポーツランドSUGOは降雨となりました。フリー走行前に雨は上がり、セッション前半こそウエットタイヤでのコースインとなりましたが、後にコースは乾きスリックタイヤで走行。予選が開始される頃には完全に雨も上がりドライコンディションとなりました。
今回のラウンド、タイヤはミディアムタイヤのみの1スペック。全19台から14台に絞られるノックアウト予選のQ1は定刻通り13時15分に始まりました。
いつものように開始前からピットロードに並び、開始後コースへと飛び込んでいったITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台、19号車の関口雄飛と20号車のヤン・マーデンボロー。まずは20分間の前半でタイムを残しに行きます。
マーデンボローがトップタイム、関口も2番手に続くオーダーを形成。一旦ピットへと戻り、マシンの調整と次のセットのタイヤを装着し、Q1最後のアタックへ向かうためピットアウト。
しかしこの時、関口とマーデンボロー、チームメイト同士でピットアウトのタイミングが重なってしまい、危うく接触となるところでしたが、なんとか回避。マーデンボローはそのまま避けてコースインしましたが、関口は一旦待機してピットアウトを仕切り直すこととなりました。
その後2台ともQ1を上位で突破すべくアタックに入ります。チェッカーが出されるとほぼ同時にマーデンボローがホームストレートに戻りタイムを更新。
1分05秒685をマークしトップタイムへ。その直後関口がチームメイトのタイムを塗り直し1分05秒530で逆転、トップへ。マーデンボローは2番手となりましたが、まずはQ1をITOCHU ENEX TEAM IMPULがワン・ツーで2台とも突破し、順調な滑り出しとなりました。
14台から8台へと絞り込むQ2は10分間置いて13時45分に開始されました。2台揃ってQ3へ進出すべく、それぞれアタックを敢行。全長が短く、さらにコース幅も狭いスポーツランドSUGOではアタックするための位置取りも重要。タイヤをしっかりウォームアップしアタックに入りました。
関口は計測4周目に1分05秒384で2番手。マーデンボローも同じく計測4周目に1分05秒603で8番手に滑り込み、久々に2台揃ってQ3へと駒を進めました。
ポールポジションを決する最終Q3は14時2分にスタート。開始とほぼ同時に関口、マーデンボローともにコースインします。マーデンボローは計測4周目にアタックを敢行し、残り40秒でホームストレートを通過。1分05秒242をマークし予選6番手となりました。
関口も計測4周目に1分05秒154とタイムを出しますが、アタックを続けます。結果、計測5周目に1分04秒988とタイム更新に成功。しかし、残念ながらポールポジションにはあと一歩届かずに2番手となりますが、フロントローから決勝レースをスタートすることとなりました。
9/24(日) 決勝レース
天候:晴れ
コース:ドライ
気温:26℃/路面温度:41℃
決勝レース距離:3.737km×68Laps=254.116km
決勝レース 14:10フォーメーションラップスタート
決勝日は朝から晴天となったスポーツランドSUGO。決勝レース前には若干雲が広がったものの、雨の心配はなくレーススタートを迎えました。
なんと、朝のフリー走行で、19号車の関口雄飛がクラッシュ。フロントウイングと足回りを破損してしまったことで、決勝レースへの影響が心配されましたが、メカニック陣営が必死の修復作業を敢行。
決勝レース前のウォームアップ走行までになんとか出走に漕ぎ着けました。今回のレースはピットインの義務はないため、ほとんどのマシンはタイヤ交換なしでレースを走り切るものと予測されました。
ただ、無給油、つまりノーピットで走り切るにはペースを制限するなど難しいレースになるため、ピット戦略には大きな注目が集まりました。
ウォームアップ走行を終えて2番グリッドに付くと、関口のマシンはグリッド上で左フロントの足回りのパーツを急遽交換。アライメントが取れないなどのリスクはありましたが、無事に作業を完了させフォーメーションラップのスタートを切ります。
20号車のヤン・マーデンボローは6番グリッドからレーススタートしました。スタート直後、関口はスタートを決め、出遅れたポールポジションのNo.3 ニック・キャシディ選手(KONDO RACING)をかわします。
3番手スタートのNo.15ピエール・ガスリー選手(TEAM MUGEN)とサイドバイサイドとなりますが、イン側をキープしたまま関口は1コーナーへ。トップへ浮上します。関口はすぐに2番手以下の後続を引き離しにかかります。
マーデンボローは、6位の順位をキープしたままオープニングラップを終えます。関口は後続に対して差を築いていきたいところでしたが、徐々に差を詰められてしまい、序盤はトップグループが数珠つなぎで走行する展開となります。
10周目、マーデンボローがピットイン。給油のみを行い8.5秒の作業時間でピットアウトします。暫定17位で戻り、これでフィニッシュまで走り切る、見えない相手(後半ピットイン組)との戦いが始まりました。
マーデンボローより前を走行していた、No.3 キャシディ選手とNo.36 アンドレ・ロッテラー選手(VANTELIN TEAM TOM’S)がドライブスルーペナルティを取られたことで事実上の順位は浮上したことになりますが、ペナルティを終えてコースへと戻ったNo.3 キャシディ選手がマーデンボローの目の前に戻ったことで満足にペースを上げることができず、少し難しいレースとなってしまいました。
一方、トップを走行する関口はなかなか差を拡げることはできませんでしたがなんとかこらえ、順位をキープします。レース折り返しを迎えて後半に入った43周目、関口がトップグループの先陣を切ってピットイン。
こちらも給油のみで6.7秒の作業時間でピットアウトします。ノーピット作戦を取ると予想されていた中で一番上の順位を走行していたNo.18小林可夢偉選手(KCMG)の前で戻り、暫定6位。
これで暫定トップ5のピットイン、アウトを待つのみとなりました。その後、上位勢が続々とピットインして58周目にはピットイン前に関口の直後を走行していた暫定トップのNo.15ガスリー選手がピットイン。
作業を終えピットロードを走っている間に、関口は悠々ホームストレートを通過し、名実上トップとなります。その後、順調にトップを走行していきますが、ピット作業時に給油トラブルがありペースを落としていたため、最終盤、2位のNo.15ガスリー選手と3位のNo.37中嶋一貴選手(VANTELIN TEAM TOM’S)が直後、0.5秒差まで迫ってくる苦しい展開となるも守り切り、トップチェッカー。関口は昨年に引き続きSUGOを見事連覇しました。
マーデンボローは、結果的に無給油組に順位を先行されるなど中団で難しいレースとなり、あと一歩ポイント圏内に届かず、9位に終わりました。
中盤戦以降、優勝、表彰台はおろか、予選もQ3に進出できないなど難しい戦いが続いていましたが、関口が優勝の10ポイントを加算してチャンピオン争いに残り、最終戦に繋げることができました。
1カ月後の鈴鹿最終決戦でもいいレースがお見せできるよう準備を進めていきます。最後までITOCHU ENEX TEAM IMPULへのご声援、よろしくお願いします。
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2017年シーズン ここまでの戦績
第1戦鈴鹿:関口雄飛 予選6位/決勝12位 J.マーデンボロー 予選12位/決勝18位
第2戦岡山レース1:関口雄飛 予選PP/決勝2位 J.マーデンボロー 予選5位/決勝6位
第2戦岡山レース2:関口雄飛 予選3位/決勝優勝 J.マーデンボロー 予選16位/決勝17位
第3戦富士:関口雄飛 予選3位/決勝4位 J.マーデンボロー 予選9位/決勝8位
第4戦もてぎ:関口雄飛 予選10位/決勝16位 J.マーデンボロー 予選13位/決勝14位
第5戦オートポリス:関口雄飛 予選11位/決勝10位 J.マーデンボロ― 予選14位/決勝8位
第6戦SUGO:関口雄飛 予選2位/決勝優勝 J.マーデンボロ― 予選6位/決勝10位
ドライバーランキング:関口雄飛 4位 J.マーデンボロー 14位
チームランキング:ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 5位
TEAM IMPUL Race & Event Information
●スーパーGT第7戦 9月7日~8 チャン・インターナショナル・サーキット
●全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦 10月21~22日 鈴鹿サーキット
●スーパーGT最終戦 11月11~12日 ツインリンクもてぎ
●NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 11月26日(日) 富士スピードウェイ
●TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 12月10日(日) 富士スピードウェイ
ドライバーからのコメント
No.19 関口 雄飛
「最後は色々あり、ギリギリでしたが優勝できました。チームに勝たせてもらったレースになりました。協力してくれた方、応援してくれた方ありがとうございました。最終戦も勝てるように頑張ります」
No.20 ヤン・マーデンボロー
「予選ではスピードも見せられましたが、難しいレースになってしまいました。鈴鹿ではいいレースでシーズンを終えられるよう応援よろしくお願いします」
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