10月以降、食用油や野菜、たばこ、宅配料金などの商品・サービスが値上げされる。凸版印刷は9月27日、10月からの値上げに際しての節約に関する意識調査の結果を発表した。調査は9月16~18日にインターネットで実施し、同社運営の「Shufoo!ポイント」会員の女性4万3889人と男性1万3976人、合計5万7865人から回答を得た。
今回の値上げについて「知っている」(53.0%)と「知らない」(47.0%)がほぼ同じ割合だった。また値上げを受けて「商品の衝動買いをする機会が減ると思う(やや思う)」と感じている人は69.2%にのぼる。
「値切る機会が増えると思う」、大阪は意外と低い36位
節約意識への影響度合いについては、影響が「大きい」「やや大きい」と回答した人は77.3%にのぼり、今後の節約に対する意識が高まっていることがわかった。都道府県で比較すると、1位は「鹿児島県」「山梨県」で同率84.3%となっている。
3位以降「沖縄県」(83.2%)、「福島県」(82.0%)、「山形県」(81.0%)と続く。一方「大阪」(76.7%)は36位、「東京都」(76.2%)は39位と節制に対する意識の変化は低い結果となった。
また「値切る機会は増えると思いますか」という質問に「思う」「やや思う」と回答したのも、1位が「鹿児島県」で40.7%。2位以降「福井県」(37.8%)、「山梨県」「奈良県」(同35.3%)、「石川県」(35.2%)となっている。
一方で値切りのイメージが強い「大阪府」(30.7%)は32位。値切ることに対して後ろ向きである、ということだろうか。ちなみに「東京都」(27.4%)は46位となった。
9割が「食費」の値上がりがつらいと回答
既婚女性に「主人のお小遣いを減らそうと思うか」と聞くと、「思う」「やや思う」が24.0%。エリア別に見ると九州地区が29.9%と最も高い。特に「宮崎県」が最も多く38.2%、次いで「鹿児島県」(37.6%)という結果となった。
節約のために改めて意識することを聞くと、最も多かったのは「特売品を選ぶ」で81%。以降「ポイント割引を活用する」(53%)、「安い食材で代用できるものは代用する」「クーポンを利用する」(同44%)が上位にランクインしている。
値上がりするとつらいと感じる費用を聞くと、最も多かったのは「食費」(89.3%)で9割近くの人が回答した。次いで「水道光熱費」(74.2%)、「生活雑貨・日用品」(67.2%)、「医療費」(54.9%)、「通信費」(54.7%)と続く。主に消耗品や固定費の値上がりが苦しい感じる傾向があるようだ。