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笠井崇志がイタリアGT・SGTカップで今季初優勝。代役出場のコンビと結果残す

2017年09月27日 14:52  AUTOSPORT web

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イタリアGTバレルンガのレース2で優勝を飾った笠井とペルッロ
9月23~24日、イタリアのバレルンガでカンピオナート・イタリアーノ・グランツーリスモ(イタリアGT)第6ラウンドが開催され、スーパーGTカップクラスに参戦したアントネッリ・モータースポーツの笠井崇志/アレッサンドロ・ペルッロ組は、レース1を6位で終えたものの、レース2で見事優勝。笠井は今季初勝利を飾った。

 今季もランボルギーニ・ウラカンでイタリアGTのスーパーGTカップに参戦している笠井は、第1ラウンドとなるイモラではまず表彰台を獲得。その後ムジェロで2戦連続の表彰台を獲得し、第5ラウンドのイモラでも3位を獲得。調子を上げていた。

 迎えたバレルンガでのレースは、笠井にとってふだんとは異なるものとなった。今季コンビを組んでいたカロル・バッズが、レーシングカートのOKクラス世界選手権に参戦するため欠場。若手のペルッロがドライブすることになったのだ。笠井にとっては、ふだんと違うパートナーで、より責任感が問われるラウンドとなった。

 そんな笠井だが、迎えた予選1回目では、1分32秒956で3番手につける。また、予選2回目ではペルッロも好走をみせ、1分33秒268で4番手グリッドを獲得してみせた。

 レース1では、スタート直後に1台にかわされ、ライバルのヴィンツェンツォ・ソスピリ・レーシング勢をサンドイッチするかたちでアントネッリ・モータースポーツ勢が戦う展開に。ただ、笠井のペースが良く、VSR勢とバトルを展開し前を追い、チームは早めのピットインを行う戦略を採った。

 その戦略が奏功し、ペルッロに交代した後には2番手に浮上。レースは残り10周でセーフティカーが入るが、その後もペルッロはポジションを守り、2位でチェッカーを受けた。しかし、SC時のリスタートで、ペルッロが早くラップダウンを抜いてしまったため、25秒のタイムペナルティが課され、結果は6位となってしまった。

 レース2では、ペルッロがその挽回を果たすべく序盤からバトルを展開し、4番手で笠井に交代。今回もピット作業が早く、笠井は2番手に順位を上げることに成功。トップを走るチームメイトの104号車を追った。

 終盤の22周目、トップの104号車にまさかのペナルティが課される。これはピットレーン速度違反を犯してしまったためで、これで笠井の102号車がトップに浮上! 嬉しい今季初勝利を飾ることになった。

 これで笠井はランキングも8位に。イタリアGTは次戦10月6~8日に開催されるムジェロで最終戦を迎えることになる。