ラグナセカ名物のコークスクリューを駆け抜ける2台のレクサスRC F GT3 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)は9月24日、カリフォルニア州のマツダ・レースウェイ・ラグナセカでシリーズ第11戦が行われ、2台のレクサスRC F GT3で同シリーズに参戦している3GT レーシングは、15号車レクサスがGTDクラス13位、14号車レクサスが同14位となった。
前戦のバージニアと同様、14号車にセージ・カラムとロバート・アロン、15号車はジャック・ホークスワースとスコット・プルエットというドライバーラインアップで今大会に臨んだ3GTレーシング。
23日に行われた予選では14号車レクサスがクラス5番手グリッドを獲得。僚友の15号車レクサスは8番手につけた。
迎えた決勝レースは2時間40分のセミ耐久フォーマットで行われた。スタートで上位クラスのGTル・マン(GTLM)マシンの1台がスピンするアクシデントがあったものの大きな混乱には至らず。
そんななか14号車レクサスのカラムは5番手から3番手に順位を上げると、トップを走る48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3がフロントボディカウルの破損によってピットインしたことで、2番手に浮上する。また、僚友15号車レクサスも8番手から6番手にポジションアップ。レクサスRC F GT3は2台揃って好位置につけた。
しかし、スタートから約1時間30分、グラベルでスタックするマシンが現れ、レースはフルコース・イエロー・コーション(FCY)が提示される。このタイミングでGTDクラスのほぼ全車が2回目のピット作業を実施。3GTレーシングも2台のレクサスをピットに呼び戻した。
5番手でピットインした14号車レクサスは、アロンが再スタートに手間取り大きくタイムをロス。クラス最後尾へポジションを落とすと、その後の挽回も叶わず14位でフィニッシュした。
「僕が担当した最初のスティントは好調で、スタート直後の1コーナー進入、そして4コーナーでも先行車をパスし、3番手へと順位を上げたあと、上位車両がピットインしたので、僕たちは2番手に浮上した」とレース序盤を振り返ったカラム。
「その後は、誰もがタイヤの摩耗に苦しむなかで、タイヤをセーブしながら走り続けた。しかし、スティント終盤にはタイヤの摩耗が進み、ペースが落ちてしまったんだ」
「ロブ(ロバート・アロン)にドライバー交代してから、最悪のタイミングでFCYが出た。それは僕たちが予定していたピットタイミングの2分ほど前だったんだ」
「とにかく、すぐにピット作業を行おうとしたのだけど、そこでピットでのトラブルにも見舞われ、周回遅れになってしまった。今日はチャンスがあると思っていただけに残念だよ」
一方の15号車レクサスは7番手でピットアウトし、その後も順位をキープしながら走行を重ねていたが、スティント終盤にペースダウン。
さらにチェッカーまで残り数周というところで燃料が足りなくなり、スプラッシュ・アンド・ゴーを強いられてしまう。この緊急ピットインによってトップ10圏内から脱落、最終的に13位でチェッカーを受けている。
第2、第3スティントを担当したホークスワースは「今日はスピードが足りず苦戦した。理由は分からない。我々ドライバーにあるのか、クルマなのか、あるいはその両方かもしれない。これほどスピード不足を感じたのは今年初めてだよ」
「今日のレースで何が悪かったのかを分析、解明し、正しい方向へと修正して、次戦は我々自身にも、レクサスRC F GT3にとっても最高のレースになるようにしなければならない」
「スコット(・プルエット)は最初のスティントと予選で素晴らしい走りをしてくれました。チームクルーも頑張ってくれただけに、この結果は残念でならないよ」
WSCCの次戦第12戦(最終戦)は10月4~7日、ジョージア州のロード・アトランタで10時間の『プチ・ル・マン』が行われる。