岡崎京子原作の映画『リバーズ・エッジ』の追加キャストが発表された。
発表された追加キャストは、森川葵、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨。森川葵は吉沢亮が演じる山田一郎に一方的に好意を寄せるクラスメイト・田島カンナ役、上杉柊平は二階堂ふみ演じるハルナの恋人・観音崎役、SUMIREは摂食障害のモデル・吉川こずえ役、土居志央梨はハルナの友人で父親不明の子を妊娠するハルナの友人・ルミ役を演じる。
森川葵は撮影について「現場に行くと黒い渦に飲み込まれるようでした。それはきっとこの『リバーズ・エッジ』に出てくる若者たちを演じているキャストが醸し出していた雰囲気だと思います」とコメント。Charaの娘で『装苑』のモデルも務めるSUMIREは、「人見知りな上に役者の経験もほぼ無く緊張していたのですが、キャストの方々が同年代ということもあり親しみやすく、撮影時は和気藹々とした環境でとても居心地が良かったです」と語っている。
なお追加キャストにあわせて、公開時期が2018年2月になることも発表された。
岡崎京子による漫画『リバーズ・エッジ』は、1993年から1994年にかけて『CUTiE』で連載。1990年代を舞台に、母親と2人暮らしの少女・ハルナ、河原で発見した死体が腐る様子をこずえと共に観察しているいじめられっこの山田といった事情を抱えた高校生たちを巡る物語が描かれる。
■森川葵のコメント
現場に行くと黒い渦に飲み込まれるようでした。それはきっとこの『リバーズ・エッジ』に出てくる若者たちを演じているキャストが醸し出していた雰囲気だと思います。この渦は、若者ならば誰でも抱えたことのあるような渦で、きっとこの『リバーズ・エッジ』が公開される時には、全国の皆さんの渦と混じり合い、何か大きな影響が出るような気がしています。公開が今からとても楽しみです。
■上杉柊平のコメント
一瞬で駆け抜けた撮影期間でした。魅力的な日々でした。青春を生きた毎日でした。全体が一つでした。“生”を感じる手段として暴力に明け暮れる観音崎。ひたすらに孤独で、心は何も受け入れられずにただ放出するだけ。そんな観音崎が僕は好きです。
■SUMIREのコメント
人見知りな上に役者の経験もほぼ無く緊張していたのですが、キャストの方々が同年代ということもあり親しみやすく、撮影時は和気藹々とした環境でとても居心地が良かったです。
こずえは、一見根暗だけれど、好きな人やもの、嫌いなものがハッキリしている性格。モデルという職業柄、自分と似ている部分もあって、仕事をしている時の気持ちや他人からの見られ方など、共感しながら演じることができました。
■土居志央梨のコメント
まさに“平坦な戦場”だった撮影期間、ルミの目を通して見た景色を思い出すと心がヒリヒリ焼けるようです。静かに公開を待つばかりです。