スクーデリア・トロロッソは、今週末のF1マレーシアGPでジュニアドライバーのピエール・ガスリーをダニール・クビアトの代わりに走らせることを発表した。その際、チームは、ガスリーの参戦は「次の複数のグランプリ」になると表現しており、レッドブルがクビアトとの契約を維持することも明らかにしている。
当初は、2018年のルノーへの移籍が決まっているカルロス・サインツJr.がマレーシアから合流し、空いたトロロッソのレースシートがガスリーに与えられるのではないかとうわさされていた。
しかし、ルノーはジョリオン・パーマーを外すために交渉を行っているものの金銭面で折り合わず、合意にいたっていないと言われている。
こういった状況のなかで、レッドブル首脳陣は、期待されたような成績を出していないクビアトを一時外してガスリーを乗せることを決めた。トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ガスリーを実際にグランプリで走らせて評価することで、2018年のドライバー選択に役立つ情報が得られると述べている。
トロロッソはマレーシアと日本の連戦に向けたプレビューリリースで、サインツとガスリーのコメントを紹介しているため、この2戦はこのラインアップで戦う予定と考えられる。
しかしその次の、10月20日から22日に開催される第17戦アメリカGPは、スーパーフォーミュラ最終戦と日程が重なっている。トロロッソは、ガスリーがポイントリーダーから0.5ポイント差で、現実的にタイトル獲得のチャンスがあるという事実を声明のなかで強調しており、そのことからも、この週末はガスリーにはスーパーフォーミュラを優先させて、クビアトをレースシートに復帰させる可能性が高いと考えられている。しかしその後のメキシコ、ブラジル、アブダビのドライバーラインアップは今のところ未定だ。