マクラーレンF1のレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、来シーズンはルノーと提携して同社のパワーユニットを積むことによって少なくとも1回は優勝を飾れると期待している。
2015年からホンダのパワーユニットを搭載して戦ってきたマクラーレンだが、成績は一向に上向かず、ついに2017年末で契約を解消することを決定、来年からルノーとともに新たな一歩を踏み出すことになった。
ブーリエは、ファンをはじめとするさまざまな人々に過剰な期待を与えるような発言は控えたいと考えてはいるものの、ルノーとの提携が最初のシーズンから成功をもたらすものと確信している。
「2018年の我々の目標は、コンストラクターズ選手権3位を目指して戦うことだ」とブーリエはスペインのスポーツ日刊紙Marcaに語った。
「しかしそれ以上のことができることを期待しているし、久々となる優勝も1度は飾りたい」
「私は誤った期待を生み出すつもりはないし、自分たちが達成できそうもないことをファンに期待させるつもりもない。だが、(来年は)少なくとも1度は優勝を飾れると信じている」
ブーリエは、マクラーレンが優れたF1マシンを作ることに熟達しているという自信があるために将来を楽観的に見ているが、それでも実際どうなるかは2018年の開幕戦を迎えてみるまでは分からないと認めた。
「まだ少し早い。来年に向けてハロの導入などいくつかレギュレーションの変更があるし、まだ9月だ」
「来年のマシン開発を早めに始めていたとしても、もう少し待つ必要がある。テストや(開幕戦の)オーストラリアを迎えるまでは、他のチームのパフォーマンスがどの程度かは分からない」
「我々はかつては常にトップスリーのなかにいたものだが、過去3年間はそれにはるかに及ばない位置に沈んでいた」
「より良いエンジンを手に入れ、上位のポジショに戻るため、ルノーと協力し合って進んでいく」
マクラーレンは2012年の最終戦ブラジルGP以来、優勝から遠ざかっている。