レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが、トロロッソがホンダと組むにあたって調査を行った結果、ホンダのパワーユニットの進歩に期待を持っていると語った。2018年のトロロッソ・ホンダの状況によっては、ホンダのパワーユニットを将来レッドブル・レーシングに搭載する可能性もあると、マルコは示唆した。
ホンダはマクラーレンとの契約を今季末で解消し、2018年からはトロロッソに独占的にパワーユニットを供給することが決まった。
F1復帰から3年、ホンダは苦戦し続けているものの、マルコは調査の結果、明るい兆しを感じることができたと語った。
「ホンダにコンタクトを取り、我々自身でもリサーチした」とマルコはオーストリアの放送局ORFに対してコメントした
「自分たちが得た情報から、将来に向けて楽観的な展望を持っている」
「シンガポールではマクラーレンは2台揃って(予選)トップ10に入った。エンジンが進歩していると思う。表面に出ないところで何が起きているのか、我々は承知している」
「ホンダには経済的なポテンシャルがあり、必要なインフラもある。最新のファクトリーとそれにふさわしいテストリグを持ち、F1とパートナーシップにおいて成功を収めることへの完璧な情熱を持ち合わせている」
「しかし日本のメンタリティに取り組む必要もある。我々ヨーロッパの人間とは少し異なるからだ」
レッドブル・レーシングはアストンマーチンと2018年からのタイトルスポンサー契約を結んだことを正式に発表した。
「(アストンマーチンからは)パワートレインとは関係なく、財政的な協力を受けている」とマルコはタイトルスポンサー契約発表の前に語った。
「我々は今後、トロロッソとホンダの状況を見ていく。2018年9月には、2019年に自分たちがどうするかについて話せるだろう。トロロッソとホンダの状況を判断するのにいいタイミングだ」
レッドブル・レーシングと現在のパワーユニットパートナーであるルノーとの契約は2018年末で打ち切られるものと考えられているが、同チームが2019年にどこのパワーユニットを搭載するかは不明だ。
アストンマーチンとレッドブルとのタイトルスポンサー契約発表の際に、アストンマーチン会長兼CEOのアンディ・パーマー氏は、2021年から導入される予定のF1新エンジン規則の内容によっては、エンジン製造を検討すると示唆した。しかしアストンマーチンが2021年からパワーユニットマニュファクチャラーとしての活動を行うにしても、レッドブルはそれまでの2年間のエンジンを確保しなければならない。