トップへ

アダストリアが「ラコレ」を見直し、アパレル強化でトレンド感をプラス

2017年09月25日 22:33  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「ラコレ」東京会場の様子 Image by: FASHIONSNAP
アダストリアが手掛けるライフスタイルブランド「ラコレ(LAKOLE)」のポップアップストアが、東京・新宿でスタートした。都心への出店は今回が初めて。人通りの多い東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードを会場に認知度の向上を目指す。

 ラコレは、アダストリアが2015年に統合して以来初となるライフスタイルブランド。今年3月に出店を開始し、現在は8店舗を構えている。出店エリアは関西や地方のショッピングモールが中心。都心の認知度を高めるため、今回のポップアップストアをオープンしたという。また、アダストリアの直営ECサイト「ドットエスティ([.st])」の会員登録を促し、都心の利用者を高める狙いもある。ポップアップストアのアイテムラインナップはアパレルから生活雑貨まで幅広く、いずれも機能軸に特化。アイテムごとに機能がわかるように売り場にアイコンを表示しているほか、アイテムの機能を紹介するVMDブースを配置し、商品陳列のみに留まらないプロモーションを展開している。東京会場のほか、10月6日からは大阪・梅田のビッグマン前広場でも開催する。
 8月1日にラコレの営業部長に就任した猪瀬清久氏によると、デビューシーズンとなった2017年春夏は、アパレルや服飾雑貨の売上比率が生活雑貨に対し6割と想定よりも低かったという。誰にでも手に取りやすいようにベーシックな商品を多く展開したが、アパレルに関してはシンプルすぎるデザインが失敗に繋がったと話す。今シーズンはアパレルを強化し、機能を保持しながらトレンド感を加えることで"ファッションを楽しむこと"に立ち返ったという。また、価格を適正化したほか、9月29日にオープンする奈良のイオンモール橿原店を皮切りに内装を刷新。商品が手に取りやすい造りからワクワク感を重視したデザインに切り替え、客足増加に繋げる考えだ。
 ラコレは「無印良品」と比較されることが多いが、猪瀬部長は「すぐに転換できるスピード感とフレキシブルさがアダストリアの強み」とし、将来的には海外にも通用するブランドに成長させていく計画。2年後には海外進出を目指すという。
■「LAKORE」POP-UP STORE実施日:東京会場 9月25日(月)~10月1日(日)    大阪会場 10月6日(金)~10月9日(月・祝)実施時間:2会場共通 11時~19時     ※初日のみ13時からの実施     ※大阪会場の最終日は18時に終了実施会場:東京会場 東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナード     (東京メトロ丸ノ内線「新宿駅」より直結)     大阪会場 ビッグマン前広場(阪急電鉄「「うめだ駅」より直結)