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スーパーフォーミュラ:TCS NAKAJIMA RACING 第6戦SUGO レースレポート

2017年09月25日 16:42  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ:TCS NAKAJIMA RACING 第6戦SUGO 決勝レポート
スーパーフォーミュラ第6戦
9月23日(土)予選 天候:雨/曇(観客動員数:4400人)
9月24日(日)決勝 天候:晴(観客動員数:1万0050人)

予選結果
#64:10位
#65:13位

予選レポート
 SUPER FORMULAは終盤戦に突入していて、残すはこの大会を含めて2戦。TCSNAKAJIMA RACINGは開幕戦でポイントを獲得したきり、厳しい内容のレースが続いていて、この2戦でなんとしても巻き返しを図り、来年へ繋げていきたいところ。

 朝は雨が降ったが、予選の開始頃には秋らしい天候となり、気温21℃、路面温度22℃というコンディションに。朝のフリー走行はウエットコンディションの中行なわれたが、予選はすっかり路面も乾いてきてドライコンディションの中、Q1のスタート時刻を迎える。

 コースコンディションとマシンの確認作業を終えた2台は一旦ピットに戻り、Q2進出をかけたアタックをするためにコースインをする。64号車の大祐は11番手タイム、65号車のカーティケヤンは9番手タイムとなり、2台揃ってQ2に進出を果たした。

 Q2はスタートすると同時に2台はコースインをして、Q3に進出できる上位8台を目指して、タイヤのウォームアップをしてアタックに入る。気温や路面温度が低いこともあり、大祐は計測4周目に記録したタイムが自己ベストタイムとなり10番手、カーティケヤンは計測5周目のタイムで13番手タイムとなり、ここで決勝レースのグリッドが確定した。

コメント
総監督:中嶋 悟
「順調に進んでいましたが、Q3 には届かなかったですね。非常に僅差で厳しい予選になりました。明日はうまく進めて上位フィニッシュを狙いたいです」

#64:中嶋 大祐
「菅生は例年調子が良く、今回も上位を狙って精一杯アタックをしたのですが、速さが足りずQ3に進出することができませんでした。セットアップのベースは決して悪くないのですが、コンディションに対する合わせ込みで後れを取ってしまいました。明日はスタートを決めて少しでもポイントを獲得できるように全力で頑張ります」

#65:ナレイン・カーティケヤン
「In Q1 the car setup was really good with the fastest lap time. In Q2,unfortunately I had lots of traffic so could not get the best lap time. P13 is not the true pace of me but the car setup has improved a lot. We made a big stepfrom Autopolis and hopefully we can continue to progress. 」

「Q1では、車両のセットアップがすごく良くて、ベストタイムとなりました。Q2では、前に車両が多くて、ベストラップを取ることができませんでした。13番手は自分の本来のポジションではないですが、セットアップはうまくできています。オートポリスから大きなステップを踏み出していますので、今後もこのまま進んでいきます」

決勝結果
#64:17位
#65:13位

決勝レポート
 決勝日の朝は快晴に恵まれ、9時時点の気温は23℃、路面温度は28℃と空気は冷たいものの日差しは強めの気候となった。午前中に行なわれたフリー走行で、決勝に向
けた確認作業を行ない、いよいよ第6戦の決勝レースのスタートを迎える。

 午後になっても汗ばむほどの陽気で、多くのモータースポーツファンでスターティンググリッドは埋め尽くされた。14時10分、いよいよレースはスタート。10番グリッドからスタートを切った64号車の大祐は1つポジションを上げてオープニングラップを終える。先陣を切って8周目にピットインを行ない、給油のみでコースに復帰する。

 一方、13番グリッドからスタートの65号車のカーティケヤンは逆にポジションを落としてストレートに戻ってくるが、序盤でピットに入るマシンがあり、10周を終える頃には11番手を走行。18周目にカーティケヤンもピットイン、こちらはタイヤ交換と給油をしてコースに戻る。

 最後尾までポジションを落とすが、ペースを保って周回を続けていく。

 68周のちょうど半分となる34周が終わると、大祐は15番手、カーティケヤンは19番手を走行。中盤はピットインをするマシンもなく、小康状態が続くことになるが、そこから10周が過ぎた44周目の終わりのストレートで後続のマシンと接触、タイヤが壊れてしまうアクシデントが発生。

 大祐は壊れたタイヤでなんとかピットに戻ってタイヤ交換を行なって、コースに戻る。残り周回を懸命に走り切ったものの、アクシデントのロスは大きく、17位フィニッシュとなった。

 結果的に大祐のアクシデントで2つポジションを上げたカーティケヤンは、ピットイン後にうしろに入るマシンや、リタイアするマシンがあり終盤に順位を上げて13位でチェッカーを受けた。

コメント
総監督:中嶋 悟
「2台は作戦を分けて上位を目指しましたが、ナレインは前半の遅れが響き、大祐は何とかポイント圏内に…という状況で接触があり後退してしまいました。次戦が最終戦となってしまいますが、今シーズンの総まとめとなるようなレースができるように準備をしていきます。今大会もたくさんのご声援をありがとうございました」

#64:中嶋 大祐
「スタートは良く、序盤は順調でした。途中、無給油を狙ってペースを落として走っていた大嶋選手に引っかかってしまったのが痛かったです。大嶋選手を抜きあぐねている間に、後ろを走っていた塚越選手に迫られてしまい、ストレートで接触してタイヤを壊してしまいました」

「展開にも恵まれませんでしたが、今回は決勝中の純粋なペース的にもポイント獲得は難しい状況で、悔しいレースになりました。早くも残り1ラウンドとなりましたが、少しでも良い形でシーズンを終えられるように、チームと協力して準備を進めます」

#65:ナレイン カーティケヤン
「The strategy which we had was to run with less fuel but the circuit being so short, the strategy never worked. Overall the results don’t show but we have improved from Autopolis. For the final races in Suzuka, we hope we have a good car there and can make up for the lost points.」

「今回の作戦は少ない燃料で走ることでしたが、サーキットが短かったので、うまくいきませんでした。全体的に結果が見られませんが、オートポリスから車両の状態が良くなっています。鈴鹿でポイントを獲得するために頑張ります」

※次戦は10月21日、22日に鈴鹿サーキットで行なわれます。