マクラーレンF1チームのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、フェルナンド・アロンソとの契約延長に「非常に近づいている」と語り、アロンソの残留に自信を示した。アロンソが契約のため、マクラーレンのファクトリーをこの数日の間に訪れたのではないかとの報道もなされている。
マクラーレンはホンダとのパートナーシップを解消し、2018年からルノーのパワーユニットを搭載することを決めた。下位で低迷し続けた3年間について「チームの信用、そして新しいスポンサーを獲得するという面でまさに最悪の状況だった」というブーリエは、マクラーレンが“ふさわしい位置”に復帰するには5年かかるかもしれないと発言している。
アロンソは、勝利を狙える環境でなければ来年はマクラーレン、あるいはF1に残りたくはないと何度も繰り返して述べている。しかしブーリエは、ルノーエンジンを得たマクラーレンが来年改善するのは間違いなく、アロンソ自身も残留を強く望んでいると主張した。
「彼が興味を持っているのは、この数カ月言い続けているように、競争力のあるマシンだけだ」とブーリエが述べたとFormula1.comが伝えた。
「我々マクラーレンは、株主がビジネス面でなくスポーツ面を重視した選択をして、エンジンを変えたことを喜んでいる。マクラーレンのDNAは競争することにある。このチームは常にトップ3で戦ってきた。またその位置に戻りたい」
「(シンガポールでは)シャシーがそれなりに優れていることを確認できた。他と同等のエンジンがあれば、またトップ3の位置に戻れるだろう。フェルナンドが果たす役割がなんであれ、我々にとってはビジネス上、高い競争力を発揮することが重要だ。我々は自分たちのために決断を下す必要があった」
「ただ、高い戦闘力を発揮するにはエンジンだけではだめだ。ドライバーも必要だ。その点で、フェルナンドが重要な役割を担うことになる。つまり、我々はまずはマクラーレンのために行動したわけだが、そのパッケージにドライバーも含まれている」
アロンソとの契約に近づいているかとの問いに対し、ブーリエは「非常に近づいている」と答えた。
「フェルナンドは残りたがっている。ボディランゲージや、話し方にそれが見て取れる。しかしマーケティング上の細かい部分を解決しなければならず、それに(エグゼクティブディレクターの)ザック(・ブラウン)が取り組んでいる」
The Guardianは、先週木曜の報道で、「今週、アロンソはファクトリーを訪れて新契約にサインする見込みである」と伝えた。